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米Google、「検索結果の多様性」の仕様変更を発表、同ドメインの表示件数は従来より減少へ

2013年05月18日 23時32分更新

記事提供:SEMリサーチ

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米Googleウェブスパム対策チームのMatt Cutts氏は2013年5月15日、検索結果に表示されるドメインの多様性に関する変更を実施することを発表した。この変更内容はすでにチームミーティングで承認されており、近日中に導入される見込みだ。

先日のビデオで言及されていた、検索結果あたりの表示ドメイン数に関する変更がまもなく行われる。今後、同ドメインに存在するページがGoogle検索結果に表示される回数が減少する。具体的には、検索結果に同ドメインのページが4回表示されると、以後の検索結果ページにはそのドメインのページが表示されないようになる。検索利用者は、同じドメインのページを何度も目にすることがなくなり、より幅広いサイトからの検索クエリにマッチした情報を参照できるようになる。

カッツ氏はビデオの中で、検索結果の多様性についての歴史について言及した。同社はGoogle立ち上げ当初、検索結果あたりの同一ドメインからのページ表示数について特に制限は設けておらず、純粋に関連性のスコアリングに基づいて検索結果を表示していた。しかし、このアプローチは検索利用者の検索体験を大きく損ねるものとして変更されることとなった。検索クエリによっては検索結果のほぼ全てが同ドメイン上のページになってしまうこともあり、利用者の検索要求に対する選択肢を提示することが困難なためだ。

そこでGoogleはホストクラスタリング(host clustering)を導入した。ホスト単位で分類を行い、検索結果に1ホストあたり最大2件の表示制限を設けることとした。この変更により、検索結果には関連性の高い、多様なサイトからの検索結果が表示されるようになった。しかし一部の検索エンジンスパマーたちは、無数のサブドメインを展開し、検索結果を占拠する手法に乗り出してきたため、Google は更に変更を施し、検索結果ページをめくるにしたがって、段階的に同ドメインのページが表示されにくくなるような対策を実施した。多様性の観点から、ドメインあたり最大4程度に抑えることとした。

この仕様はしばらくの間続けられたが、問題がないわけではなかった。たとえば、ある検索クエリに対し、あるドメイン上のサイトが非常に優れた、適合するコンテンツを公開していたとしても、先の「最大4ページ」の制約により検索利用者に情報を提示できないこともある。そこで Googleはほんの数年前に、検索結果1ページ目は多様性を優先して多くのドメインからの情報を表示する一方、同2ページ目以降は関連性が高いと判断すれば同ドメインのページであっても検索結果に表示することとした。「多様性」と「優れたコンテンツの提供」のバランスをとったわけだ。

今回加える変更は、検索利用者からのフィードバックを踏まえたもので、検索結果ページを1ページ目、2ページ目・・・と辿って行くにあたり、同ドメインからのページが4回表示されたらそれ以後のページには表示しないようになる。


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検索結果の多様性維持と、クエリに適合する権威あるサイト/コンテンツを表示することのバランスを考えた結果とのことです。楽天市場みたいなところはどうなっちゃうのかな。

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