デルの法人向けPCブランドの中でも、「Vostro」は初期導入コストを抑えたいユーザー向けという区分だ。比較的シンプルなデザインのボディに、必要十分な性能を詰め込んだ形の製品が多い。Vostroのデスクトップ製品はミニタワー型と省スペース型がラインアップされているが、その中で最小サイズなのが「Vostro 270s
」だ。
Vostro 270sとP1913S
スモールシャーシを採用したコンパクトマシンは本体のみでも購入可能だが、デルのディスプレーとセット販売を行っているパッケージもある。さらに、セットメニューに入っているディスプレーではないものと同時購入することも可能だ。今回は企業での利用に向いた形として、19インチのスクエアディスプレー「P1913S」と一緒に利用するパターンで試用した。
すっきりスマートなコンパクトデスクトップ
「Vostro 270s」の特徴は、拡張性がありながら小さいことだ。本体サイズは幅100×奥行き376×高さ271mmで、重量は6.0kg。一般的なセパレートタイプの省スペースデスクトップPCと比較すると、幅や奥行きは特筆するほど小さいというわけではないが、高さはかなり抑えられている。そのため、デスク上に置いてもあまり圧迫感がないのが魅力的だ。
高さが低く、奥行きが長いスモールシャーシを採用。フロントパネル周りはシャープな印象だ
本体は黒を基調としたデザインで、フロントの電源ボタンとデルのロゴだけがシルバーとなっている。そしてフロントパネルの縁部分は光沢のあるパーツが採用されている。角の部分を直線的な形で切り取ったデザインが、シャープな印象を作っている。
ビジネスPCでコストパフォーマンス重視タイプのものというと、無難なグレーやベージュの四角いだけの箱というものがイメージされるかもしれないが、「Vostro 270s」は家庭でも十分利用できるデザインだし、近代的なオフィスにも似合うだろう。
本体右側には空気孔が空いている
（次ページ、「コンパクトながらインターフェース充実、拡張性もアリ」に続く）
