このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

「MIT Media Lab @ Tokyo 2013」リポート(2)

アンカンファレンス──自由な論議で頭脳を活性化

2013年01月24日 22時03分更新

文● 宮原 淳/アスキークラウド編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

1月18/19日に開催された、米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ主催の「MIT Media Lab @Tokyo 2013」。1日目のセッションリポートに続き(参考記事)、2日目の模様をお届けしたい。

参加者全員が論議の中心

MIT Media Lab @ Tokyo

ホワイトボードに書き出されたアンカンファレンスのタイムテーブル。提案者も参加者のひとりであり、当日の飛び入り提案者もいた。MITメディアラボのスタッフやメンバー企業、ゲストなどさまざまな人が参加

 2日目のタイムテーブルは「Unconference(アンカンファレンス)」が中心。これは、参加者同士が興味ある話題について自発的に発表したりディスカッションしたりすることで、自由なトピックで掘り下げた論議を交わすものだ。

 13のトピックが登場した今回。最初に各トピックの提案者が「Lightning Talk」という3分間のプレゼンテーションを参加者全員に対して行った。その後、各コマごとに用意された会議室に分かれて興味のある話題に参加する、というスタイルだ。

健康に関する論議の場

 アンカンファレンスのひとつ「Collective Healthcare」の提案者は、オムロン(株)で会員制のウェブサービス「ウェルネスリンク」に関わる男性だ。体重や血圧などの測定データをサーバーに送り、グラフ化しながら健康管理をサポートするサービスで、国内35万人の会員数を誇る。会員データをまとめていると、例えば季節ごとや地域ごとに血圧の変化を読み取れるが、クローズドデータをオープンデータとして扱うことの可能性について論議したいという。

 論議には多くの人が参加し、立ち見も出る盛況ぶり。おのおのが積極的に発言し、例えば米国で人気のダイエットサービス「Lose It!」の話や、現状バラバラにある管理サイトや周辺機器の問題点、また情報データをいかにして可視化し、楽しく健康に向かっていけるかといったの論議が展開され、あっという間に規定の40分を終えた。

小さな会議室は大勢の人で埋め尽くされ、中には定員オーバーで部屋を変更するところもあった。今回は1コマ40分というわずかな時間だったが、活発な論議が行われ、その内容はボードに次々に書き留められていった

前へ 1 2 次へ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中