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日本フィルハーモニー交響楽団の演奏にあわせ、ミクさんが歌う

ただでさえ天使のミクさん、シンセの神様・冨田勲氏(80)と協演

2012年08月27日 18時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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どうしてこうなった――まさかの「冨田勲feat.初音ミク」

 冨田勲氏、80歳。「シンセの神様」と呼ばれる作曲家の冨田氏が、ただでさえ天使の初音ミクさんとコラボレーションすることになった。11月23日(祝)、初台の東京オペラシティで開催されるコンサート「冨田勲新制作『イーハトーヴ』交響曲 世界初演公演」で、日本フィルハーモニー交響楽団の演奏にあわせ、ミクさんが歌うという。チケットは6500円から。

 イーハトーヴ交響曲は、「注文の多い料理店」「銀河鉄道の夜」など、宮沢賢治の作に着想を得て、冨田勲氏が作曲を担当したシンフォニー。指揮は大友直人さん、「魔弾の射手」(1988年日生劇場)でデビューしてから、オペラの指揮で世界的に名をはせてきた名マエストロだ。ミクさんにとって史上最強の布陣といっていいのではないだろうか。

冨田勲氏(記者会見より)

作曲は冨田勲氏、演奏は日本フィルハーモニー交響楽団、指揮は世界的マエストロの大友直人さん。ミクさん史上最強の布陣すぎて頭が回りません


ASCII.jp誌上でも追いかけますので乞うご期待

Image from Amazon.co.jp
月の光 Ultimate Edition

 日本国内ではテレビアニメ「リボンの騎士」「ジャングル大帝」、NHK「新日本紀行」などの音楽を手がけ、「トミタ・サウンド」として名を馳せていた冨田勲氏。「セカイのトミタ」の名を一躍知らしめることになったのは「月の光」だろう。まだシンセサイザーという楽器の存在そのものがマイナーだった1974年、ドビュッシーの「月の光」はシンセの玄妙な響きをもとにまったく新しい姿を見せ、日本・アメリカをはじめ世界に衝撃を与えた。

 電子音楽をはじめ、新しいメディアに取り組みつづけた冨田氏は、実験的なライブに数多く取り組んできたことでも知られている。1979年には日本武道館での立体音響ライブ「エレクトロ・オペラ」を成功させ、その後は「トミタ・サウンドクラウド(音の雲)」という、ステージの前方・後方・上空のすべてにスピーカーを設置する、とんでもない野外ライブを敢行したこともあった。

 そんな冨田氏だからこそ今回のコラボレーションがあるのだろう……と納得しようにも、どうにも規格外に思える今回のプロジェクト。当サイトで連載中の「四本淑三のミュージック・ギークス!」でも追いかける予定ですので、どうぞご期待ください。

冨田勲新制作『イーハトーヴ』交響曲 世界初演公演

開催日時:
2012年11月23日(金・祝) 午後2時30分
会場:
東京オペラシティコンサートホール(東京・初台)
チケット:
S:8500円 A:7500円 B:6500円
Sペア券:1万5000円[全席指定/消費税込]

問い合わせ先:
日本フィル・サービスセンター:03-5378-5911(平日10時~17時)
東京オペラシティチケットセンター:03-5353-9999(10時~18時)
チケットぴあ:0570-02-9999[P:173-745]
http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1227743


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