「XPS 13」で2560×1600表示の30型ディスプレーを活用する (3/3)

2012年06月28日 11時00分更新

文● 芹澤正芳

外部ディスプレーへの切り替え方法

　外部ディスプレーへの切り替えは、「Fn」キーと「F1」キーの組み合わせで行なえる。選べるモードは、XPS 13 Ultrabook本体の画面と同じ内容を表示させる「複製」、XPS 13 Ultrabook本体の画面と外部ディスプレーをひとつのデスクトップとして表示する「拡張」、外部ディスプレーのみに画面を表示する「プロジェクターのみ」の3種類。外部ディスプレーの解像度はコントロールパネルの「画面の解像度」で設定が可能だ。

「Fn」キーと「F1」キーの組み合わせで外部ディスプレーに切り替えられる。選べるモードは「複製」「拡張」「プロジェクターのみ」の3種類

　DisplayPortはHDMIと同じく映像と同時に音声も出力できる（規格上、音声出力はオプション扱いなので対応しているとは限らない）。音声の再生デバイスを出力先のディスプレーの変更すれば、映像と同時に音声も再生できるので、動画の視聴も快適に楽しめる。ちなみに、Mini DisplayPortをHDMIに変換に関しても、変換ケーブルが音声出力に対応していれば映像と音声の両方を出力してくれる。大画面テレビに接続してYouTubeを家族で楽しむ、といった使い方も可能だ。

再生デバイスを出力先のディスプレーに変更すれば、DisplayPort端子経由で音声も同時に出力できる（対応機器による）

　また、「XPS 13 UltrabookをデスクトップPCのように使いたい」という時に便利なのが、コントロールパネルの電源オプションにある「カバーを閉じたときの動作の選択」の変更だ。これを「何もしない」に設定すれば、ディスプレーを閉じた閉じた状態でも普通に動作するようになる。あとは、外部ディスプレー、USBのキーボードとマウスを接続し、映像の出力設定を「プロジェクターのみ」にすれば、ほぼデスクトップPCと同じ感覚で使用が可能だ。

電源オプションの「カバーを閉じたときの動作の選択」を「何もしない」にすれば、ディスプレーを閉じても動作するようになる

XPS 13 Ultrabookに大画面ディスプレーとキーボードを接続し、小型デスクトップのように使うと便利だ。さらにU3011の場合、USBハブ機能やSDカードスロットも搭載しているため、卓上を整理しやすい

　最近ではモバイルノートを立てておくスタンドも数多く登場している。外出時はモバイルノートとして、自宅や職場ではデスクトップPCと1台2役の使い方をするのもアリだ。

　Mini DisplayPortは、現状ではそれほどなじみがないかもしれないが、HDMI、DVI、アナログRGBと各種コネクターに変換できるケーブルが存在しており、実は汎用性が高い。高解像度出力にはデュアルリンクケーブルが必要なDVIとは異なり、1本のDisplayPortケーブルで高解像度の出力にも対応できたりと、後発の規格ならではの強みもある。デザインや薄さが注目を集めるXPS 13 Ultrabookだが、実は外部ディスプレー出力機能も非常に便利なのだ。

主な仕様
製品名	デル「XPS 13」
モデル名	XPS 13 スタンダード	XPS 13 プレミアム	XPS 13 プラチナ
直販価格	8万9980円	10万9980円	12万9980円
CPU	第2世代Intel Core i5-2467M（1.6GHz）		第2世代Intel Core i7-2637M（1.7GHz）
チップセット	Mobile Intel QS67 Express
メインメモリー	4GB
ディスプレー（最大解像度）	13.3型ワイド液晶（1366×768ドット）
グラフィックス機能	Intel HD Graphics 3000（CPU内蔵）
ストレージ	128GB SSD	256GB SSD
光学式ドライブ	―
通信機能	無線LAN（IEEE 802.11a/g/n）、Bluetooth 3.0+HS
インターフェース	USB 3.0端子、USB 2.0端子（PowerShare対応）、Mini DisplayPort端子、WiDi、130万画素ウェブカメラほか
カードスロット	―
テレビ機能	―
サウンド機能	内蔵スピーカー（1.5W×2）、ヘッドホン端子
本体サイズ／重量	幅316×奥行き205×高さ6〜18mm／約1.36kg（最小構成時）
バッテリー駆動時間	最大約8時間53分（Mobile Mark 2007でテスト）、バッテリーは内蔵タイプで交換不可
OS	Windows 7 Home Premium SP1（64bit）