「えだのん」ではない。枝野幸男経済産業相だ。いや、えだのんでいいのかもしれない、ここでは。
28日、幕張メッセ・ニコニコ超会議を訪れた枝野大臣は、「ニコニコ言論コロシアム」(ホール5/B-4)のトークセッション「クール・ジャパン作戦会議」に参加した。セッション開始まではドワンゴ川上量生会長に案内され会場をぐるっと回っていた枝野大臣。当然ながらSPとプレスがついてまわり、行く先々で嵐が吹き荒れるように人々が騒然とした。
トークセッションのテーマは「クールジャパンとは何か」について。クールジャパン政策を一言でいえば、売れそうな日本のコンテンツを応援するプロジェクトのことだ。「経産大臣でクールジャパンを担当する前から、国内でこれだけ韓流が流行しているんだから、日本のドラマやAKB48が海外で売れないわけがないと思っていた」と枝野大臣は話す。
AKBが話題にあがったこともあり、司会の津田大介さんから「推しメンバーっています?」と聞かれた枝野大臣は、「推しメンを言ってしまうと、政治家として“敵”をつくってしまうので言えません。カラオケに行けば3曲くらい歌えます」と回答。
「いっそ二コ生で歌ってみてはどうですか?」(津田)、「いや、事務所から絶対やめてくれと言われます」(枝野)というやりとりも見せた。
それだけAKB48を推すのは、海外に輸出すべきコンテンツとして「ちょっとハズしたところがいいんじゃないか」という側面があるからだ。
「料亭の和食ばかり売ってたけど、それより焼きそばみたいなB級グルメが良かった、みたいなもので。音楽で言えば、クオリティーの高い音楽だけじゃなくAKB48とか。ああいう高校野球的な世界観がアジアでウケるんですよ。あとはまさにここです、今日のお祭り。これこそクールジャパン。これがいいねって言われるんじゃないかと」と枝野大臣。
「ニコニコ動画とか見てるんですか?」と聞かれた枝野大臣は、「たまにですけどね」とあっさり回答。「初音ミクとか……音楽って言っていいのかな? こういうところでみんなが参加して、どこから知恵が出てくるかわからない。そのプロセスが面白い。そういうもの自体がクールジャパン」と話し、ニコニコ動画や初音ミクに対する熱意を語った。
大臣はセッションの中で、政治がコンテンツ産業に関わる形として「日本製のメーカーのものを売っているものとマッチングする場を作ること」というアイデアについても語った。韓流ドラマと韓国製テレビ(液晶ディスプレイ)が同時にブームになったように、文化とモノを同時に“日本ブランド”として展開することで、勝てる場所を作りたいという考えだ。
ドワンゴ川上会長は、「文化っていちばん効率のいい宣伝なんですよ」とも話す。ジャパン・カルチャーそのものを輸出するのではなく、カルチャーを宣伝材料に日本の製品そのものへの興味を持ってもらうこと。その軸がニコニコ動画やアニメ、漫画といったポップカルチャーになるのかもしれない。
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