矢野経済研究所は4月13日、「eラーニング市場に関する調査」を行い、その結果を発表した。
調査結果によると、2011年度の国内eラーニング市場全体の市場規模は、前年度比5.0%減の1044億円となる見込み。一方、2011年度の国内ネットワーク利用eラーニング市場の規模は前年度比1.8%増の672億円と堅調に推移する見込みとした。
また、スマートフォンやタブレットPCが新たなラーニングツールとして注目を集め、2012年度もネットワーク利用eラーニング市場は前年度比1.8%増の684億円と、わずかながら拡大すると予測。このうちBtoBは、eラーニング普及でユーザーが増加する一方、競争の激化で値崩れ傾向が強まり562億円と前年度比横ばいの見込み。BtoCは参入事業者やサービスのバリエーション増、語学ライブレッスンの提供事業者および利用者増から、前年度比10.9%増の122億円になると予測した。
調査期間は2012年1月~3月、調査対象はeラーニングシステム開発・構築・販売事業者など。調査方法は同社専門研究員による面接取材および電話・FAX・eメールによるヒアリングを併用。
■「eラーニング市場に関する調査」(http://www.yano.co.jp/press/press.php/000925)