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マカフィー、2011年第4四半期の脅威レポートを発表

マルウェアはAndroidを標的に――悪質URLの割合は平均約400件中1件

2012年03月02日 17時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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7500万超のマルウェアが跋扈した2011年

 マカフィーは、2011年第4四半期の脅威レポートを発表した。今回のレポートで、2011年のマルウェアの固有サンプル数が、マカフィーが予想していた7500万を上回ったことが明らかになった。新たなマルウェアの増加は鈍化したが、従来から見られたモバイルマルウェアは引き続き増加し、最も活動が活発な年になったと報告されている。

 脅威の詳細は以下のとおり。

マルウェア
 2011年第4四半期には、モバイル環境で発生したマルウェアの件数は過去最高を記録。年間で比較しても2011年は過去最高となり、Androidはモバイルマルウェア作者の最大のターゲットとして定着した。マルウェアの固有サンプル数の累計は依然として7500万を超えており、2011年全体と、その第4四半期は、マカフィーの調査開始以来、最もマルウェアが活発な期間となった。

なお、PCに感染するマルウェアの増加は鈍化。2010年第4四半期を大きく下回った。

ウェブの脅威
 第3四半期、マカフィー・ラボでは1日平均6500件の新たな不正サイトを発見したが、第4四半期には9300件に急増した。悪質なURLの割合は、平均すると1日約400件に1件で、最も多いときには、1日約200件に1件の割合となった。現在でもアクセスできる悪質なURLの総数は70万件を超えている。

スパムメール
 2011年末はイギリス、ブラジル、アルゼンチン、韓国といった地域でのスパム件数がここ数年間で最低だった。世界全体では減少しているものの、スピアフィッシング、スパムのよりいっそうの高度化が確認された。

データ漏えい
 privacyrights.orgによると、ハッキング、マルウェア、詐欺、内部関係者によるデータ漏えいの報告件数は、2009年から倍以上に増加しており、第4四半期だけで40件を超える漏えいが報告されている。第4四半期の主要なネットワーク脅威は、Microsoft WindowsのRPC(リモートプロシージャコール)の脆弱性を利用しており、僅差でSQLインジェクション、クロスサイトスクリプティング攻撃が続いた。

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