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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第89回

6画面ディスプレーの巨大デスクトップを構築する技【前編】

2011年11月08日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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 1年ほど前に「6画面マルチディスプレーの巨大デスクトップを構築する技」として、6画面のマルチディスプレーを構築。しばらくは快適に作業していたのだが、23.1型ディスプレーが故障し、17型ディスプレーに置き換えることになった。それでなくてもディスプレーのサイズがバラバラで気になっていたところ。そこで、いっそのことマルチディスプレー環境を一気にリニューアルすることにした。今回は、大きさを揃えて23型の液晶ディスプレーを6枚購入し、マルチディスプレーを構築する技を紹介しよう。

1年半前に構築した6画面マルチディスプレー環境

ディスプレーサイズは23型に決定!
アームは?

 液晶ディスプレーの低価格はとどまることを知らず、27型なら3万円台前半、23型ディスプレーなら2万円台から購入できるようになった。もちろん、フルHDでHDMI入力も備えている。いっそのこと27型とかで構築しようとしたのだが、PCデスクの横幅が160cmなので、収まりきらない。結局23型を横に3枚、縦に2つ配置するのが良いようだ。

 そこで問題になるのが、ディスプレーアーム。「20軸式くねくね6モニターアーム」(サンコー)は、21型までしか対応していない。重量の問題ではなく、アームの幅が決まっており、21.6型でもベゼルが干渉してしまうのだ。いろいろと調べたのだが、23型ディスプレーを6枚設置できるディスプレーアームの選択肢はほとんどない。結局、サンワサプライの「液晶モニタアーム CR-HGシリーズ」を購入することにした。

「20軸式くねくね6モニターアーム」では21型まで。それ以上だとベゼルがぶつかってしまう

 必要になるのは、支柱が2本、下段と上段のディスプレーを固定するアーム取り付けバー、ディスプレーに取り付けるモニターアームだ。支柱と取り付けバーはどちらも一番長い750mmと1600mmの製品をチョイス。モニターアームは悩みどころだった。マルチディスプレーを一度構築してしまえば、位置を変更することはほとんどない。アームがフレキシブルに動く必要はないわけだ。とはいえ、左右のディスプレーはわずかに斜めにして自分の方を向けたい。そこで、中央の上下は1関節のモニターアーム「CR-HGLA1」にして、左右の4面には「CR-HGLA2」をチョイスした。実売価格がそれぞれ7940円、9370円と差があるためだ。このチョイスが後の悲劇につながってしまうのだが。

 利用しているPCデスクは業務用のもので、天板耐荷重は150kgくらいある。6画面のマルチディスプレーでも50~60kgで済むはずなので余裕と考えていた。しかし、2本の支柱を支えるクランプにすべての荷重がかかるのでゆがみが発生する可能性があるという。そこで、取り付け部分を補強するプレート「CR-LAPLT1」も2セット購入した。

1関節のモニターアーム「CR-HGLA1」は7940円。2関節のアームと比べて2個で約3000円の節約になる

24型×6面を構築するモニターアームのセット内容

  • 支柱2本セット(H750):CR-HGFH……8840円
  • アーム取付け用バー(W1600):CR-HGB1600……1万3210円×2=2万6420円
  • モニターアーム(1関節):CR-HGLA1……7940円×2=1万5880円
  • モニターアーム(2関節):CR-HGLA2……9370円×4=3万7480円
  • モニタアーム補強プレート:CR-LAPLT1……2210円×2=4420円
  • 合計:9万3040円

 液晶ディスプレーはコストパフォーマンスを重視して、23型ワイド液晶の「LCD-MF232XSBR」(アイ・オー・データ機器)にした。直販価格で2万6800円と手頃な価格で、入力端子はHDMI/RGB/DVIを搭載。ステレオスピーカーを搭載し、超解像度機能も備えている。最大輝度は300cd/m2と標準的だが、応答速度が5ms、コントラスト比が1000:1というのは上々だ。スリムなベゼルながら、幅は546mmあるので真横に並べると机をはみ出てしまう。やはり、両脇を2軸のモニターアームにしたのは正解だったようだ。代金は、6台買ったので16万800円。

「LCD-MF232XSBR」

 数日後、大量の製品が到着。あまりのボリュームに、そこから数日作業に着手することができなかった。

届いた製品群

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