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【NEC報道資料】NEC、モバイル機器の急増による通信網への負担を削減する、端末とネットワークの通信制御技術を開発

2011年11月09日 14時20分更新

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【NEC報道資料】NEC、モバイル機器の急増による通信網への負担を削減する、端末とネットワークの通信制御技術を開発

2011年11月9日

NECは、ネットワークの混雑具合や利用中のアプリケーションに応じて端末の無線接続をきめ細かく制御し、通信網を適切に選択することで、モバイル通信の急増に対応する技術を開発しました。

現在のモバイル端末の通信では、スマートフォンの普及による携帯電話網(現行の3Gや次世代のLTE等)の通信増に対応するために、端末が無線LANなど高速通信網のエリア内に移動した場合は、自動的にネットワークを切り替えるモバイル・データ・オフロードが行われています。しかし無線LAN網は、カバー範囲が限られるため移動すると途切れたり、通信路のセキュリティに課題があります。

開発した技術は、OpenFlow技術を用いて、モバイル通信のネットワーク上に設置したコントローラが、端末の無線通信を制御し最適なネットワークを使用します。
これにより通信事業者は、通信状況・サービスの要件・アプリケーションの種類などに応じてネットワークをきめ細かく設定できるようになり、より柔軟で品質の高い通信サービスを提供できます。携帯電話の繋がりやすさや安全性、無線LANの高速性といった、異なる通信網の利点を同時に提供できるようになります。
またユーザーは、通信網の接続設定を自身で行うことなく、アプリケーション毎に最適な品質の通信サービスを利用できるようになります。これにより、アプリケーションごとに個別に通信網を切り替えるなどの操作を行うことなく、アプリケーションの動作の快適性が向上します。

このたび開発した技術の特長は次のとおりです。

1.端末の通信をネットワーク側から制御し、通信網を効率的に利用
モバイル通信ネットワーク上にOpenFlowコントローラを、端末にはandroid対応したOpenFlowスイッチ機能をもつソフトウェアを搭載。これらにより、従来は端末が自律的に行っていた3G・無線LANなどの通信網選択をネットワークから集中的に制御し、それぞれの通信インフラの利用状況などに応じて、より効率的な通信網の利用を実現。

2.アプリケーションに応じて通信網を切り替え、通信品質を向上
アプリケーションが通信を行うたびに生じる情報の流れ「フロー」の単位で、利用する通信網の切り替えが可能。これにより、アプリケーション毎の通信網に対する要件や、利用時の端末の状態に応じて、最適な通信網を選択可能。

また、通信事業者の回線を利用して通信サービスを提供するMVNO事業者についても、ネットワーク上のOpenFlowコントローラを用いて、複数の通信網や無線LAN等を切り替えて端末から利用することで、通信回線の利用を効率化できます。

 NECでは今後も、OpenFlowを用いた通信技術・製品開発に積極的に取り組んでまいります。

なおNECはこのたびの成果を、11月10日(木)から11日(金)まで、東京国際フォーラム(千代田区丸の内)にて開催される「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2011」において展示する予定です。

以上


(ご参考)
「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2011」について( http://www.nec.co.jp/uf-iexpo/

<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NEC 知的資産R&D企画本部 広報グループ
http://www.nec.co.jp/contact/


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