GIGABYTEは17日、秋葉原の自社ショールームでファン交流イベントを開催。PCの消費電力を大幅に減らす独自のユーティリティソフトと、10月発売予定の「AMD A75」チップセット搭載Mini-ITXマザーボードを公開した。
TDP=低電費
どこかで聞いたような……
6月末に「一発で省電力設定ができるソフトが欲しい」とGIGABYTEの副社長に対して提案したのだが、その声が届いたのだろうか? 台湾のGIGABYTE本社が「電力不足に悩む日本のために何かしたい!」ということで、PCの消費電力を削減するユーティリティソフトを開発してくれた。
それが「GIGABYTE TDP ユーティリティ」だ。TDPというと、自作PCユーザーは“プロセッサの最大放熱量”を連想してしまうが、このTDPは違う。なんと低電費のことだという。自動車のCMで似たような話を耳にしたことがあるが、きっと気のせいだろう。
このユーティリティは、準備が整い次第、同社のウェブサイトからダウンロード可能となる。
実際にGIGABYTE TDP ユーティリティを使用すると、使用するCPUコアを1コアのみに制限し、シリアルポートなどのあまり使われないデバイスが無効となる。また、同社独自の電力制御ツール「Dynamic Energy Saver 2」(DES2)の節電機能も最高レベルに設定される。この思い切った節電設定により、消費電力を極端に落とせるという。
「GA-A75N-USB3」の開発サンプルも披露
イベントでは、10月上旬発売予定の「AMD A75」チップセット搭載Mini-ITXマザーボード「GA-A75N-USB3」も披露された。価格は未定だが、おそらく1万円前後になるとのこと。
「AMD A75」を搭載したMIni-ITXマザーの登場は、AsRockに続き2製品目となる。強力なグラフィックス能力を有するAMD Aシリーズだけに、Mini-ITXを使った小型のシステム構築を考えていたユーザーも多いはずだ。そういう人たちには、マザーボードの選択肢が増えたことになる。