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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第57回

「普通なら絶対ありえない」バンド、ニコ動とミクから誕生

2011年05月14日 12時00分更新

文● 四本淑三

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Image from Amazon.co.jp
N

 ニコニコ動画から生まれたet nu(エヌ)というバンドが、ファーストシングル「N」を発売した。

 エモーショナルなボーカルと、それを支える高度にテクニカルなバンドサウンドは、今までの「アマチュアだけどよくできている」という甘い基準を超えたところで評価されなければならないはずだ(クロスフェードデモ)。

 それも当然の話で、このバンドでギター・ボーカルを担当するナノウさんは、インディーズシーンで活躍する現役のバンドマンでもある。その彼がたまたまボーカロイドを使った曲をニコ動に投稿したのが、このバンドのきっかけになった。

 彼はライブイベント「ドキッ☆ ボカロ曲だらけの生ライブ」(関連記事)に出演することになり、自身の曲を演奏するため、ルシュカ(Key)、町屋(Guitar)、nim(Bass)、安定型アンパンマン(Drums)の4人を急遽集めた。それぞれニコ動界隈でも有名な奏者ばかりで、個々に音楽的キャリアを積んだ腕利きだった。それが現在のet nuとなっている。

 et nuは、ネット時代に生まれた新しい音楽の流れを示しているようで興味深い。ニコ動、VOCALOID、ドキ生と3つの要素が揃わなければ、成立し得なかったバンドだろう。今回はそんなナノウさんをつかまえて、et nu結成に至る経緯を聞いた。

(次ページに続く)

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