Facebookインサイトで効果測定
Facebookには効果測定ツール「Facebookインサイト」が標準で用意されています。Facebookインサイトでは、自分が管理しているFacebookページ、開発したFacebookアプリ、Webサイトのインサイト(外部サイトからの流入)の3種類の効果を測定できますが、今回はFacebookページのインサイトに絞って説明します。
Facebookページインサイトは、管理しているFacebookページの右側にある管理人パネルから[インサイトを見る]ボタンをクリックすると開けます。プライバシー保護の観点から「いいね!」しているファンが30人以上になるまで使用できません。インサイトは「ユーザー」と「インタラクション」の2つのレポートから成り、ユーザーではファンの動向、インタラクションでは投稿に対する反応を確認できます。
インサイトのトップページ「Facebookページの概要」では、指定した期間のユーザーとインタラクションの動向(サマリー)をグラフで確認したり、資料作成に便利なExcelやCSV形式のデータをダウンロードしたりできます。ユーザーおよびインタラクションの[詳細を見る]ボタンを押すと、それぞれのより詳しいレポートを閲覧できます。
「ユーザー」の詳細レポート
「概要」にあるユーザーの[詳細を見る]、または左側のタブの「ユーザー」をクリックすると、ユーザーの詳細レポートが表示されます。
Facebookのユーザーは、原則として実名で登録し、正しい属性情報を入力しているので、ユーザーの属性データに基づいて多角的に分析できます。ユーザーインサイトを読み解くことで、投稿すべき内容の方針、のちに説明するFacebook広告の出稿対象、重視すべき流入元などを検討しましょう。
ユーザーの詳細レポートは以下のようになっています。
- (1)新規いいね!数
- 期間内に新しく「いいね!」を押してくれたファン数
- (2)通算いいね!
- これまでに「いいね!」を押してくれたファン数
- (3)月間アクティブユーザー
- 1か月以内にページまたはページの投稿を見た、あるいは何らかのアクション(コメント投稿や「いいね!」など)を実行したユーザー数
- (4)アクティブユーザー
- 1日、1週間、1か月間にページを見た、あるいは何らかのアクション(コメント投稿や「いいね!」など)を実行したユーザー数
- (5)1日のアクティブユーザー内訳
- 1日にページまたはページの投稿を見た、あるいは何らかのアクション(コメント投稿や「いいね!」など)を実行したユーザー数
- (6)新規いいね!数
- 新しくFacebookページを「いいね!」してくれたファン数
ユーザーレポート内の「人口統計データ」では、ファンの性別・年齢などの大まかな属性をつかめます。
- (7)性別・年齢
- Facebookページを「いいね!」してくれたファンの性別と年齢の集計データ
- (8)国、市町村、言語
- Facebookページを「いいね!」してくれたファンの位置情報や言語設定
ユーザーレポート内の「アクティビティ」では、ページビューやユニークユーザー、リンク元といったFacebookページの状態を確認できます。
- (9)ページ表示数
- Facebookページの合計表示数とユニークユーザーの合計数
- (10)合計タブ表示数
- 期間内に表示されたタブ別の合計ページ数(非ログインユーザーも含む)
- (11)外部リンク元
- Facebookページへのユーザー流入元とユーザー数
- (12)メディア商品
- Facebookページ内の動画、写真、オーディオの総再生数
「インタラクション」の詳細レポート
インタラクションの詳細レポートでは、投稿に対するユーザーの反応を確認できます。投稿に対するインタラクションを知ることで、投稿すべきコンテンツ内容や表現方法、投稿の頻度などを検討し、最適化できます。インタラクションは、Facebookページとユーザーとの親密さを測るうえでとても重要なレポートです。
- (1)投稿表示数
- ユーザー(ファン以外も含む)がページのニュースフィードを見た回数
- (2)投稿への反応
- ページの投稿に対する「いいね!」やコメント数
- (3)1日の記事反応数
- ページの投稿に対する1日ごとの「いいね!」やコメント数
- (4)ページによる投稿
- Facebookページの投稿がユーザーのニュースフィードに表示された回数。それに対するコメントや「いいね!」された割合
投稿に対する反応が低い場合、反応を高める具体的な方法はいくつかあります。たとえば、すべてのFacebookページに当てはまるわけではありませんが、「結論を言わない」というのも1つの方法です。
「〜です」とFacebookページ側の投稿で結論を言い切ってしまうと、ファンはなかなかコメントしづらいものです。「〜でしょうか」などと相手に呼びかけるように書き込むことで、相手も反応しやすくなります。ふだんの会話のキャッチボールを想像してFacebookを利用すれば、ファンのコメントも増え、コミュニケーションが活発になるでしょう。
なぜコミュニケーションを活発にする必要があるのか? 次に紹介する「EdgeRank(エッジランク)」に密接に関わってきます。