スイングパノラマなど撮影機能も強化
WX10の「プレミアムおまかせオート」で撮影。夜景認識をした上で連写合成をしてくれる。6枚連写での合成で、EXIFデータを見ると1/30秒、ISO 100になっている。夜景を手持ちでこれだけ綺麗に撮れるのには感動する
WX5でも採用された「プレミアムおまかせオート」が引き続きWX10とWX7に搭載されている。通常のシーン認識を行なう「おまかせオート」に比べて、HDR機能による画像合成や逆光補正までも自動化してくれる機能だ。
WX10とWX7では、認識するシーンパターンが追加され、さらにHDR合成時の撮影枚数が2枚から3枚に増えており、より高画質な記録が可能になっている。
WX10のプレミアムおまかせオート選択
「おまかせオート」と「プレミアムおまかせオート」。WX10ではモードダイアルで変更する
WX7のプレミアムおまかせオート選択
モードダイアルのないWX7では、コントロールホイールの回転でモード変更を呼び出すか、メニュー表示から選択する。コントロールホイールはちょっと使いにくいのでメニューから選ぶほうが簡単
カメラを振るだけでパノラマ写真が撮れる「スイングパノラマ」も進化した。いままでの「標準」と「ワイド」というモードに加えて、4290万画素相当(10480×4096ドット)のパノラマ写真が撮れる「HRモード」が備わった。
WX10のパノラマモード選択
WX10ではモードダイアルで「パノラマモード」を選択後、メニューから呼び出して撮影サイズを決める
標準サイズ、ワイドサイズ、高解像度サイズから選択できる
WX7のパノラマモード選択
WX7ではモード切り替えスイッチで「パノラマ」を選択する
物理的なスイッチでパノラマモードに切り替わるため、モードダイヤルで選択できる撮影モードはパノラマ系のみになる。スイングパノラマのサイズ変更はWX10と同じくメニューから選択する
HRモードでは縦位置での撮影に限定される。左右上下は自由に設定可能。逆さまに撮影しても、撮った画像の上下は自動的に認識される
パノラマモードの撮影サンプル
標準
ワイド
HRモード。高解像度になり、上下に広く写るようになったのが嬉しい。ワイドの180度までとはいかないが、かなり広い範囲が写し込める
電子マニュアルを本体に内蔵
背面の「?」ボタンか、メニューの「?」アイコンを選択するとガイドメニューが表示される
WX10、WX7では、電子マニュアルの「カメラ内ガイド」が新たに内蔵された。カメラの動作や設定など、機能が増えれば増えるほど理解するのが面倒になってしまい、説明書を全部読まない人や、初めから読まない人もいると思う。さらに、初心者など読んでも完全に理解できない人も多い。
しかし、カメラ内ガイドを利用すれば、実際にカメラを使いながら不明な点を参照できるので、より理解しやすいだろう。
「EASY」(かんたん撮影)モードは、文字を大きくして設定メニューを減らし、高齢者や初心者、子供でも安心して撮影できる、というモードだ。
「EASY」(かんたん撮影)モードでは、文字が大きく余計な情報がなくなる。正直に言ってかなり見やすく使いやすい。普段の散歩のお供ならこのモードで使うのがよさそう
このモードで設定できるのは「画像サイズ」「フラッシュ」「セルフタイマー」のみ。画面表示もシンプルで、文字が大きい。かんたん撮影モードになってもバックグランドではおまかせオートが機能しているので、撮影結果は安心できる。
AVCHDでのフルハイビジョン動画撮影機能はWX5でも搭載されていたが、高画質で撮れる「FX」モードと「FH」モードの選択が可能になった
新機能ではないが、「背景ぼかしモード」も特徴的な機能だ(写真は左がオフで右がオン)。絞りでのぼかし具合の演出はできないが、実際の絞りの数値などを気にするよりもはるかに簡単に背景のぼけた写真が撮れる。効果は3段階から選択可能