カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は2月3日、マネジメントバイアウト(MBO=経営陣による買収)を行うと発表した。
CCCの代表取締役である増田宗昭氏が全株を保有するMMホールディングスが、普通株式および新株予約権に対するTOB(公開買付け)を行い、CCC株は上場廃止となる見込み。買い付け価格は1株600円で、3日の終値は461円となっている。
CCCが非上場化を目指すのは、IR活動による事業戦略公開が他社に模倣されるといった問題のほか、ブランド力や信用力が浸透し、上場を維持するメリットが少ないことなどが要因。
CCCの主力事業であるDVDやCDのレンタル事業は、他社との競争が激化するなか、インターネット配信サービスも急速に普及し、売り上げは頭打ちとなっていた。このような状況のもと、同社はMBOを実施することで、大幅な事業転換を図り、企業価値の向上を目指す。
■「MBOの実施及び当社株式等に対する公開買付けに関する意見表」 (http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0272771_01.pdf)