このページの本文へ

Webの次はアプリ!スマホ向け解析サービスが登場

2011年01月24日 10時01分更新

文●小橋川誠己/Web Professional編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
本文印刷

 携帯電話向けのアクセス解析サービスを開発・販売するディー・ワークスは、スマートフォンアプリの解析サービスwelloutスマートフォンアプリ解析を開始した。

「welloutスマートフォンアプリ解析」の画面。一般的なアクセス解析ツールの画面に近い

 welloutスマートフォンアプリ解析は、iOS/Android上で動作するアプリの利用状況を解析するASPサービス。アプリの起動回数や起動時間、利用端末、ネットワーク回線の状況など18種類のレポートを提供する。従来、スマートフォンアプリはダウンロード後にユーザーがどのように利用しているか把握できなかったが、新サービスを利用すると、利用実態に合わせたアプリの改善やプロモーション効果の測定ができる。

 ユニークなのは、複数のプラットフォームの解析を同時に実行できる点だ。たとえば、iPhoneとAndroidユーザーの傾向の違いや、端末機種別の利用者数が分かれば、ターゲット端末を細かく絞り込んだり、プラットフォームごとにアプリを最適化したりもできるだろう。オフライン時には内部のデータベースにログを蓄積し、オンライン時にまとめて送信する機能もあり、電波状況に関係なく確実にログが取れる点もうれしい。

レポートは全部で18種類。利用者の多い端末名なども一目で分かる

ちょっと変わった機能としてはアプリのエラーログを集計する機能もある。リリース後の品質改善に役立ちそうだ

 welloutはアプリ内で発生するイベントのうち、解析の対象となるイベントをあらかじめ選定し、「PV」などの指標と紐付けて利用する。「アプリと一口にいっても、ページ遷移のあるアプリとゲームのようなアプリとでは指標がまったく違う」(泉社長)ため、導入コンサルティングも合わせて提供する。

 料金は月額10万円(10万イベントまで)~で、取得イベント数によって変動する。導入コンサルティングは別途100万円から。

 新サービスは「もともと当社が提供していた携帯電話向けのアクセス解析をスマートフォンに対応させたところ『アプリの解析はできないか?』という要望を多くいただいた」(泉 大五郎社長)ことから開発したという。アクセス解析ツールがベースなだけにUIは見慣れた画面に近く(というよりまったく同じだ)、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールに習熟しているマーケティング担当者ならすぐに使いこなせそうだ。泉社長によると、今後はスマートフォンのGPS機能を使ったユーザーの利用分布解析機能などを追加する予定だという。

Web Professionalトップへ

この記事の編集者は以下の記事をオススメしています