コンビニで、ATMやチケット販売のサービスを利用することは珍しいことではなくなりました。これは、Web制作会社にとっても関係のない話ではありません。
キオスク端末と呼ばれる情報端末は、図書館・美術館・病院・役所・駅など公共の至るところに設置されています。多くの場合、案内用途としてその場でユーザーが触れるだけで簡単に情報を引き出せるように置いてありますが、このユーザーインタフェースをFlashなどのWeb技術を使って作成することが可能になっているからです。
かつては専用に開発したハードウェアとソフトウェアで制作されていた情報端末が、PCとタッチパネル・ディスプレイという一般的な機器で構成されるようになったことがWeb制作会社にその機会を与えています。
同時に、コンテンツ自体も単独で完結するものから、照会・予約といった端末の外部とやり取りをするものへと多様化していて、それがWebとの親和性をより一層高めています。
さまざまな情報端末
ひとくちに情報端末と言っても、形状も用途もさまざまです。広く知られているキオスク端末には、会社の受付に設置されている内線呼び出し用の端末、博物館でお目当てのブースに向かってかざすとヘッドホンから案内音声が流れるもの、駅で切符を買ったりICカードにチャージしたりする端末などがあり、私たちの生活を便利にしてくれています。いずれも、より迅速なオペレーションや人件費削減などの理由から、これまでの従業員による対応に代わって情報端末が使われています。
一方、情報家電や携帯電話、携帯情報端末(PDA)などは、これまでは存在しておらず、新たに私たちの生活の中に登場してきた情報端末です。パソコンと一体となったテレビでは、テレビ番組表が見られるだけでなく、ある番組を見ている人の数がわかったり、コンテンツをダウンロードして視聴できたり、ハードディスクドライブと通信して録画予約までこなしたり、さらに見ている番組に関連の番組まで提案したりと、ユーザー補助の視点からさまざまな情報を提供することが可能です。
今後の情報端末
今後、情報端末のさらなる発展が予想される主な領域としては、ホームセキュリティや認証などの防犯・防災分野をはじめ、病院と病院あるいは病院と自宅を結ぶ医療・介護分野、学校教材や資格認定試験などの教育分野、空港や観光地など複数の言語を扱うような公共分野が挙げられます。また、ディスプレイの大きさ・重さ・薄さ、通信速度などの発展次第では、テーブル型や壁掛け型といった形の変化や、それらを相互に通信させるなど、利用の幅も広がることが期待されます。
著者:ブルージラフ
「もっと楽しく、もっと格好良く、もっとわかりやすく。More expressions,More communication!」というキャッチコピーのもと、アニメーションや3D-CG・映像、インターフェイスとしてiPadやiPhoneを利用して商品やサービスを分りやすく説明する “説明ツール”コンテンツを作っています。 特に”医療”や”エコ・環境ビジネス”の分野での実績が豊富です。