クライアントとのコミュニケーションがうまく取れず、相手の要望や気持ちを理解しないまま話を進めてしまうと、当然ながらクライアントを満足させられるWebサイトは制作できません。Webディレクターにとってクライアントと上手にコミュニケーションを取ることは非常に重要です。
クライアントが求めていることを形にするためには、クライアントの意図を正しく汲み取って制作スタッフに正確に指示することが必要です。そこで、クライアントとスムーズにやり取りできる方法を身につけましょう。
クライアントと上手にコミュニケーションを取るポイントは、以下の2点に集約されます。
クライアントの要望とWebリテラシーを把握する
ディレクターはWebサイト制作にかかる前に、クライアントがどのようなWebサイトを求めているのか、どんなことをWebサイトで伝えたいのかといった要望を正しく把握する必要があります。そのためには、クライアントの話を徹底的に聞いて、ディレクターとクライアントの間で十分に意思疎通を図ることが重要です。
また、クライアントへのヒアリングを通じて、クライアントのWebリテラシー(Webに関する基本知識の有無やWebを使いこなす能力)をチェックすることもぜひやっておきたいことの1つです。
相手に合わせて説明を工夫する
クライアントの話を聞いて、要望の詳細やWebリテラシーを把握したら、その後はクライアントに合わせて説明の仕方などを工夫するようにしましょう。
クライアントの担当者はWebの専門家ではない場合も多く、Webリテラシーが必ずしも高いとは限りません。その場合に専門用語ばかりを使って説明しても、制作側の話の内容を正しく理解してもらうことは難しいでしょう。また、Webへの理解が低いゆえに、実現できない無理な要望を突きつけられる可能性もあります。
Webリテラシーの低いクライアントに理解してもらうには、相手が知っているわかりやすい言葉で表現し、説明するようにしてください。そうすることでクライアントの理解も深まり、制作者側と意思疎通がきちんと図れるようになります。
もし、クライアントの要望をうまく汲み取ることができなかったり、説明しても理解してもらえなかったりする場合は、電話やメールではなく、できるだけ直接会って打ち合わせするように心がけましょう。電話やメールでうまく伝わらないことも、図やパソコンの画面を見ながら直接説明することで理解してもらいやすくなります。
著者:フライング・ハイ・ワークス
東京都近郊(首都圏)を中心とし、企業サイトやキャンペーンサイトの制作、CMSの設置などを行なっているWeb制作会社。掲載実績数は300点以上。クライアントのその先にいるお客様の事を考えた「意味を持つデザイン」と「訴求するコンテンツ」を提供する事を使命とし、ディレクターを中心にフットワークの軽さときめ細かい対応で制作を行なっている。