技術系書籍の執筆などを手がけるマイカが、歴代PDAを展示する「PDA博物館展示会」をオノデン秋葉原5階で開催している。本日19日から21日までの3日間限定で、入場は無料。
PDAは、Personal Date Assistantの略称で、スケジューラーやメーラー、ウェブブラウザーなどを搭載したデジタルガジェット。現在のスマートフォンに近いものをイメージしてもらうとわかりやすい。1990年代にビジネスユーザーを中心に「手帳のデジタル化」という謳い文句とともに普及するも、携帯電話やPHSの高性能化に伴い、市場から姿を徐々に消していった。そしてスマートフォンの登場により、いまや完全に駆逐された状態となっている。そんな、1990年代前半から2000年代にビジネスユーザーやデジタルガジェットマニアたちが愛用していたPDAの数々を展示しているのが、今回の「PDA博物館展示会」だ。
会場には、シャープのザウルスやソニーのクリエ、コンパック(現ヒューレット・パッカード)のiPAQシリーズ、NECのシグマリオンなど100種類以上のPDAが展示されており、それらの多くは実際に手にとることもできる。また、当時のパンフレットを保存したスクラップブックも用意されており、自由に閲覧可能になっている。
明日20日には、秋葉原UDX4階の東京DC スペースESTにて、PDA、スマーフォンなどのデジタルガジェットの専門家による開発当時の秘話や、現在のスマートフォンに受け継がれているPDAの技術などのパネルディスカッションが開催される予定だ。登壇者は、“伊藤浩一のW-ZERO3応援団”管理人の伊藤浩一氏、“J-OS生みの父”山田達司氏、PDAニュースサイトを運営しながらライブドアやAll About Japanのスマートフォンガイドを務める庄司恒雄氏など。13時30分と15時30分の2回実施する。
なお、このパネルディスカッションに参加するには「PDA博物館展示会」の会場で販売される「PDA博物館オリジナル図録」(1000円)を購入した人に先着順で配られる整理券が必要となる。
