デジタル一眼ライクな操作性
ボディ背面右肩部分にある「後ダイヤル」は、一度押すことで露出補正などが調整できるようになり、感覚的に素早く設定できるので便利である。また、ほかの撮影モードでは絞り値やシャッタースピードの調整もこの「後ダイヤル」で調整することになる。
他社のデジカメなどでも同様の電子ダイヤルを搭載していることがあるが、露出補正ボタンなど、何かのボタンを押しながらダイヤル操作をすることが多い。それに対して本機は、電子ダイヤルを押しこんでアクティブにすれば、そのまま操作できる。この操作感は視点を大きく動かさなくて済むので大変楽に感じた。
本体右下にある「Q.MENUボタン」は撮影時に良く切り替える調整項目(ISO感度やWBなど)を呼び出すことができる。このあたりの機能はデジタル一眼レフを使い慣れたユーザーにも感覚的にわかりやすい。両方を一緒に使うときなど、感覚的に戸惑うことが少ないと思われる。
このようにメニュー画面からでなくダイレクトに切り替えられるこのスイッチのレイアウトはLXシリーズの特徴ともなっており、一般的なコンパクトデジカメよりもデジカメの操作に慣れたユーザーや写真好きのユーザーへの配慮がされていると感じるポイントと言える。
フォーカスモードは通常や顔認識などのほかに追尾AF/23点/1点などあり、1点を選択した場合はそのエリアの広さを調整することもできる。全般的に意外と高速。コンパクトデジカメでは一般的なコントラストAFを採用しているはずなのだが位相差AFばりとまではいかなくとも迫る速さを感じた。
背面には3型(約46万ドット)の広視野角液晶モニターを搭載。LX3からサイズと解像度こそ変わっていないが、色再現性は約12%アップしている。日差しの強い日中の屋外ではさすがに見えづらいが、外部ファインダーとして同社のミラーレスデジタル一眼の「GF1」と共通のライブビューファインダー「DMW-LVF1」と、LX3と共通の外部光学ファインダー「DMW-VF1」を使用できる。このあたりもカメラ好きにはたまらないアイテムとなるだろう。
動画撮影機能に関しては、MotionJPEGとAVCHD Lite(どちらも1280×720ドット)での撮影が可能となっており、シャッターボタンの横に動画撮影用の専用ボタンが配置されている。