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PROSUME 2010レポート

筑波大も“Make”ずに電子工作系ワークショップを初開催!

2010年08月09日 18時00分更新

文● 佐久間康仁/ASCII.jp編集部

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大人の科学にも採用予定のゆるふわ系電子楽器
“UDAR(ウダー)”(宇田道信)

 左右にコイルが巻かれた大きなボルトのような本体が“UDAR”(関連記事)。コイルを押さえる位置と強さで奏でる音が変わるという電子楽器だ。4オクターブの音階が出せるが、なぜか会場では大阪・御堂筋線の電車到着音が奏でられていた(作者の趣味らしい)。

 展示されたのは試作品だが、大人の科学の付録(2011年中の予定)となる際は基板のカスタム化により低コスト化されるとのこと。音色はテルミンやオタマトーンに近い印象だ。


脱力系展示も!
アナログ・フォトフレーム

 会場の片隅に用意されたラウンジで見つけた脱力系アイテム。絵はがきを電磁石とモーターで巻き上げて、1枚ずつめくっていく“アナログ・フォトフレーム”とでも言うべき作品。電磁石から外れなかったときは、バネ仕掛けのハンマー(レゴブロック)が叩き落とす! ちなみに、連続動作させるとゴムが伸び切っちゃうので、休み休み動かしているとか(そんなゆるさも電子工作っぽい!?)。


巡音ルカのリアクションボール(ニコニコ技術部 わたなべ)

 光センサーと、10円玉を重りにしたCD(ホイール)をモーターで回す自作感バリバリの駆動系を内蔵した、ルカラッピングの謎の球体。光センサーを手で隠すとルカが「イヤイヤ」するように転がるのだが、机の上では飛び出して落ちてしまうので、テフロン加工のフライパンの中でデモしていた(滑りがいいらしい)。

 リモコンでも制御できるが、現在は左右に回転するのみ。将来的には3軸のホイールを内蔵して前後左右、自由な移動を可能にしたい、とニコニコ技術部・わたなべ氏が意気込みを語った。

 同じくニコニコ技術部からの出展として、今や見ることのなくなった“ニキシー管”を使った、温度や湿度、時刻を表示。古き良きツールを使って、どれだけ現代の技術に融合させられるかがコンセプトだという。このレトロ具合が良い感じだ。

 そのほか、昔のPCモニターに使われていたようなグリーン一色のCRTディスプレーを使って、“はちゅね”の動画を映し出すデモも。このグリーンCRTも自作したとのこと。


なぜ会場にメイドさんが!? “FPGA-CAFE”

 この企画を主催・運営した筑波大学工学博士の相部範之氏は、つくば研究学園都市に今年5月、こうした電子工作好きが集まるコミュニティーラウンジ“FPGA-CAFE”をオープンしている(日曜のみ営業)。各自の作品を発表し合ったり、電子部品の販売、技術やアイデアを互いに持ち寄って新しい電子工作やビジネスを生み出すのが狙いだという。

 会場ではFPGA-CAFEで販売されている部品や同人誌も即売していた(販売員にはメイドコスチュームの学生)。「トランジスタ技術」と見まがうような同人誌「FPGA技術」は、表紙デザインも秀逸だ!


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