デジタルオーディオプレーヤーに蓄積した音楽を、外出先だけでなく室内でも楽しむというスタイルが定着した。それに伴って、各社からデジタルオーディオプレーヤーとの連係を前提としたスピーカー製品が続々と登場している。
ソニーもこうした動きに追従し、「ウォークマン」につながるスピーカーやコンポを精力的にリリースしている。今回紹介するのは、明確な利用シーンを想定して企画された「RDP-NWV500」と「RDP-NW1」の2製品だ(関連記事)。どちらもユニークで便利な機能を搭載している。
ドライブのお供に最適!? RDP-NWV500
ポータブルオーディオプレーヤーを車内で利用するといった場合、まず選択肢として考えられるのはFMトランスミッターの利用だろう。それなりに聴けるため、現状ではもっとも現実的な選択肢だろう。ただ、混信などが気になるケースも多い。
デジタルオーディオプレーヤーとダイレクトに接続できるカーステレオを使うのも手だが、現在使っているものが対応していなければ買い換えとなり、相応の出費を強いられるのが痛い。
こうした帯に短したすきに長し、という状況を改善する製品が、ソニーのRDP-NWV500だ。コーヒーショップのタンブラーのような外見を持つスピーカーで、シガー電源コードが付属していることからも分かるように、自動車での利用を強く意識した製品である。
カップホルダーに設置して使うことを想定しており、ケーブル1本でウォークマンと接続できる上、スピーカーはカップホルダーに設置するだけなので、導入の敷居も低い。2万円前後と、衝動買いしやすい(?)価格設定も魅力だ。
インターフェイスは、付属ケーブルを利用してウォークマンと接続するための端子と、外部入力端子が用意されている。基本はウォークマンとの組み合わせになると思うが、それ以外のポータブルオーディオプレーヤーのスピーカーとしても使えるようになっている。
ウォークマン接続端子と外部入力端子、そしてシガーソケット電源コード用の端子は背面にまとめられている。別途電源ケーブルが付属しているが、これは付属のドックを介して電源を供給するためのもので、本体のシガー電源コード用の端子には接続できない。つまり自宅で利用する場合には、基本的にドックの上に設置する形になる。
本体上部には電源ボタンと入力切り替えボタン、そして音量調整ダイヤルが用意されている。ユニークなのは本体最上部を囲むように配置されている音量調整ダイヤルで、向かって右に回すと音量が大きく、左に回せば音量が小さくなるという仕組み。運転中に使うことを考えると、当然小さなボタンでの音量調整は使いづらい。そういった意味では、利用シーンに沿ったインターフェイスと言えそうだ。
車載スピーカーとして使う場合は、シガー電源コードを利用しつつ、さらに付属のケーブルでウォークマンと接続する。その上でカップホルダーに設置するわけだ。なお、見た目だけでなく、サイズもコーヒーショップのタンブラーに近いため、ほとんどのカップホルダーに問題なく設置できるだろう。
一方、ドックはスピーカー接続用のほか、ウォークマンをドッキングさせるためのインターフェイスもあり、両者をドックに設置するだけで接続できる。ウォークマンの充電ができるのも便利だ。
さて、使い勝手の面で見逃せないのが付属するリモコンだ。ボタンとしては電源と入力切り替えのほか、再生/一時停止、曲送り/戻し、早送り/巻戻し、ボリューム調整といったボタンがある。またアルバム選択のボタンもあり、1アルバムずつ切り替えながら目的のアルバムを選択できる。コンパクトながら使い勝手は上々だ。
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