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新型ボカロに100万円のオルゴール――2009楽器フェア

2009年11月08日 12時00分更新

文● 四本淑三

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ローランドは単3電池で大出力の「BA-330」

 ローランドにはモバイル楽器を支える「Mobile Qube」略して「モバQ」がある。電池駆動のステレオアンプで「軽い、安い、音が良い」と三拍子揃った製品。その最上位機種に当たるのが新型「BA-330」だ。

 そのパワーたるや109dB(SPL)を実現。簡易型PAとして使える100~150wクラスのパワーを持ちながら、なんと単3電池8本で駆動可能。アルカリ電池で8時間、エネループなら10時間は持つというから恐ろしい。

一見モノラルスピーカーに見えるが2対のスピーカーを搭載

確かに乾電池駆動……。そして余裕の入出力端子

 スピーカーは6.5インチ×4、ツイーター×2のステレオ構成。リバーブやディレイなどのエフェクター、ハウリング周波数を自動検出して押さえ込むアンチフィードバック機構など、簡易PAとして必要な機能も全部入っている。

 重さは13.8kgで軽いとは絶対に言えないが、キャスター付きのキャリングケース(オプション)を使えば、片手で持ち運び可能。好きな場所でライブが始められるわけで、これからのミュージシャンに必要なのは、おそらく演奏する時と場所を選ぶ自制心だ。発売は11月下旬予定。価格は7万円程度とのこと。


ティアックは超小型モバイルスタジオ「DP-008」

 今年で発売30周年を迎える「PORTA STUDIO」シリーズ。その系譜を受け継ぐTASCAMの最新機が、8トラックマルチレコーダーの「DP-008」。

PORTA STUDIOシリーズ最新作の「DP-008」

 8チャンネルミキサーにファントム電源付きXLR入力2系統という本格仕様。なのにサイズは221(幅)×126.5(奥行き)mmで、単3電池4本で駆動する。さらにチューナーやメトロノーム、ステレオコンデンサーマイク内蔵で、これ一台で本格的なレコーディングができてしまう。

 もうひとつ録音機能付きのチューナー「PT-7」もユニーク。ピッチを安定させるのが難しいトロンボーンのような楽器の練習用に開発されたもの。演奏中だけでなく、いったん録音したものを再生しながらピッチを確認できるのがミソ。電子楽器ならテルミンの練習にも使えそう。

録音機能つきのチューナー「PT-7」

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