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世紀の天体ショー「2009 皆既日食」 第6回

皆既日食超高精細映像ライブ中継を追う!【レポート編】

2009年07月23日 17時30分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

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涙の曇り空!全天ドームの中では?

 魚眼レンズは奄美大島北部の屋仁小学校に設置されており、ドームに入るとまさに校庭で日食を待ち受けている参加者の1人になったような感じになる。尾久土教授が校庭の見学者に呼びかけると、それに応える音声も生々しく伝送され、一体感を得られた。ただ、残念ながら太陽には黒い雲がかかっていたことで、徐々に暗くなるのが、雲なのか、日食なのかわかりにくいくらい。夕立の前のような空模様であった。

 10時54分に日食に突入し、西から影が迫り、真っ暗になる。日食の特徴となるコロナは見えないが、後ろにある小学校の蛍光灯が目立ち、見れば、街灯が自動的に点灯する。南の空が夕焼けになるという不思議な体験ができた。

ドーム内は暗くて見にくいが、これが皆既日食で暗くなった状態。街頭スピーカーの上にぼやけた太陽が見えるだろうか?

 確かに月の姿の外側にコロナが見える日食らしいイメージは得られなかったが、魚眼カメラ&全天ドームのすごいところは「周囲も含めた日食」が味わえる点だ。通常のHD映像は月と太陽の重なりを一枚絵で映し出すが、全天ドームであれば周辺が暗くなり、まさに影が頭の上を通過する様をそのまま体験できた。

周辺まで含めた日食が体験できる。これが全天ドームの大きな魅力

 ライブ中継の後、シスコのTV会議システムで奄美大島にいる尾久土教授に伺ったところ、「日食はダイヤモンドリングだけではなく、周辺も含めて感じるもの。その意味で、今回は高い臨場感が得られ、満足してもらったと思う」という感想を語ってくれた。今後は「4Kを超えた10K映像でやってみたいし、コントラストももっと上げてみたい。また、環境に応じてドームの気温が下がるような仕組みも欲しい」と臨場感をより向上させた体験を提供したいと意気込みを述べた。

一方、硫黄島からの中継はきれいなダイヤモンドリングが観測された

(次ページ、日食見学は下敷きから全天ドームへ?)


 

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