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騒音を約98.4%消す、ノイズキャンセルイヤホン

2009年06月02日 21時40分更新

文● 広田稔/ASCII.jp編集部

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 ソニーは2日、インナーイヤータイプのノイズキャンセルヘッドホン「MDR-NC300D」を21日に発売すると発表した。価格は3万975円。

MDR-NC300D

MDR-NC300D

  ノイズキャンセルヘッドホンは、機器に搭載したマイクで周囲の音を拾って、その波形を分析。騒音を打ち消す効果のある逆位相の波形を出して、騒音の波形に重ねるという仕組みで、ノイズを低減している。

 一般的にノイズキャンセルヘッドホンでは、ノイズの低減にアナログ方式を利用していた。一方、MDR-NC300Dでは、騒音の分析から音を打ち消すまでの過程をデータ化して処理するデジタル方式を採用したのが特徴だ。これにより、約98.4%の騒音を低減するという、アナログよりも高性能なノイズキャンセリング性能を発揮できるようになったという。

 また周囲の騒音を分析して、最適な使用モードに自動で変更してくれる「フルオートAIノイズキャンセリング」機能を搭載。飛行機内の騒音に最適な「NCモードA」、電車・バスに向いた「NCモードB」、オフィスや勉強部屋などのOA機器や空調の騒音に適した「NCモードC」といった3種類を自動で切り替えてくれる。

 そのほかソニー独自のフルデジタルアンプ「S-MASTER」をヘッドホン用に最適化して搭載。音の出力まで一貫してデジタル処理を実施することで、音の歪みや劣化を最小限に抑えるという。

 ドライバーユニットの口径は16mm。電源オン時の感度は103dB/mW、再生周波数帯域は6~2万4000Hz。電源は単3形乾電池1本で、アルカリ乾電池を使った場合は約20時間の動作が可能だ。重量はヘッドホンが約8g、コントロールボックスが約53g。サイズが異なる7種類のシリコン製イヤーピースや、航空機用のプラグアダプター、キャリングケースなどが付属する。


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