「Macでお絵描き」といえば、ペイントソフトの「Painter」シリーズが有名。古くからのMacユーザーなら、ペンキ缶のパッケージを思い出す人も多いだろう。
その最新版である「Corel Painter 11」が5月22日に発売される。価格は通常版が6万2790円、アップグレード版が3万1290円。ダウンロード販売も実施し、こちらは通常版が5万2290円、アップグレード版が3万1290円。
最新版では新機能の採用やインターフェースの改善など、もろもろアップデートされたが、中でもASCII.jp的に強力プッシュしたいのが、鉛筆/チョーク/マーカー/ペンという4ジャンルで追加された40種類のブラシだ。
何がすごいかと言えば、描き味がよりリアルになったのだ。
例えば、実際の鉛筆やチョークを使って絵を描く場合、ペンを寝かせてペン先の側面を使って太い線を作ることがある。また、ペンを立てて描けば、当然細い線になる。Painter 11では、タブレットの筆圧感知と、新たに備わった「リアル鉛筆」「リアルチョーク」といった新しいブラシを活用することで、そうした細かな表現がパソコン上でも可能になったという。
筆圧感知というと従来のブラシでも対応していたが、新しいブラシはより描き味がリアルになったという。記者発表会で聞いてみたところ、特にワコムが先日発売したプロ向けタブレット「Intuos4」との相性がいいそうだ(関連記事)。
というのもIntuos4では、筆圧感知のレベルが従来の倍にあたる最大2048レベルに引き上げられているからだ。会場では一緒に使うと「かなりアナログで描くのに近い」と説明してくれた。Painter 11&Intuos4というソフトとハードの両面で進化したお絵描き環境では、一体、どんな表現が可能になっているのか──。体験版もあるそうなので、ぜひ試してみてほしい。
ちなみにコーレルでは、5月22日の発売と同時に、ユーザー同士でブラシを交換できるブラシダウンロードページを用意する予定だ。アーティストからのブラシ提供もあるそうなので、気になる人は利用してみるといいだろう。
(次ページでは寺田克也氏のイラスト実演を紹介!)