2009年最大のトピックスのひとつ「WiMAX」
「接続のデパートを目指す」──ニフティ ISP事業本部 ISP企画部の黒政敦史部長はそんな風に話す。
2009年は、2.5GHz帯の周波数を利用するモバイルブロードバンド通信が本格的に始動する1年である。すでにUQコミュニケーションズが、下り最大40MbpsのモバイルWiMAXサービスを使用した「UQ WiMAX」のモニターサービスを開始(正式運用は7月1日から、関連記事)。ウィルコムも上下実効20Mbpsの次世代PHSサービス「WILLCOM CORE」(関連記事)を近く開始する見込みだ。
昨年は、「Netbook」に代表される低価格ノートパソコンが一躍注目を浴びた。それに高速な通信が加われば、モバイルの快適性がさらに一歩改善されるのは間違いない──そんな期待が膨らむ。
特にモバイルWiMAXは、パソコンと親和性の高い技術だ。現状ではUSBドングルタイプの端末が主だが、無線LANの技術を応用しており、アンテナなどの共用が可能。無線LANモジュールに、WiMAX用のチップを追加すれば、比較的簡単に対応パソコンが開発できる。国内でもゴールデンウィーク過ぎには発表が始まり、7月ごろには各社の製品が市場に並ぶはずだ。
モバイルWiMAXとこれからのニフティについて、黒政氏に聞いた。