24インチiMac-2.16GHz(2006年9月発表)
Cinema Displayに肉薄する品質!! 24/20インチiMacの画質を徹底比較
2006年09月25日 23時34分更新
24/20/17インチと3サイズのディスプレーを揃えて登場した新iMacは、同じ『iMac』の名前を冠しているとはいえ、それぞれまったく異なる性格、用途を持ったマシンに仕上がっている。
特に液晶ディスプレーでは、17インチモデルとそれ以外で大きく異なっている。ひと言で言えば、17インチモデルはノートブックマシン並み、20/24インチは“Cinema Display”シリーズ並の表示品質だ。
つまり、20/24インチモデルの内蔵液晶ディスプレーは、高品質なデジタル写真の評価や編集、デザインワーク、あるいは映像制作などにも十分使えるだけの品質を備えているということだ。
20インチモデル同士でiMacとCinema Displayの仕様を比較すると、例えば視野角ではiMacが水辺/垂直とも170度で、Cinema Displayの178度にはやや劣る。しかし、コントラスト比では800:1と20インチCinema Displayの700:1を凌ぐ。輝度も280cd/m2と20インチCinema Displayの300cd/m2に迫っている。
また24インチモデルのスペックは、視野角(水辺/垂直とも178度)、コントラスト比(700:1)、輝度(400cd/m2)と、23インチCinema HD Displayとまったく同じ数字だ。
製品名 | 輝度 | コントラスト | 視野角 |
---|---|---|---|
24インチiMac | 400cd/m2 | 700:1 | 水平/垂直178度 |
20インチiMac | 280cd/m2 | 800:1 | 水平/垂直170度 |
17インチiMac | 250cd/m2 | 500:1 | 水平140度、垂直120度 |
23インチ Cinema HD Display | 400cd/m2 | 700:1 | 水平/垂直178度 |
20インチ Cinema HD Display | 300cd/m2 |
これらの数字は実際に画面にテストチャートを表示し、目視によって評価した結果ともほぼ一致している。今回テストしたディスプレーは、4種類とも安価なモデルに見られるようなグラデーション部分の疑似輪郭や階調の不整合などはまったく発生していない。いずれも優劣が付けがたいほどで、表示品質を重視するプロ領域での使用にも堪えるはずだ。
各ディスプレーの表示解像度に合わせたカラーホイール画像を表示し、正面と斜めの角度で撮影した。『Adobe ImageReady CS』のウェブ書き出し機能を使い、JPEG(画質100%)形式で保存しているため、画質は実物と完全に一致しないが、画質の傾向を見てほしい。なお、サムネイルをクリックすると実際の画像が現れるが、ファイルサイズが2~3MBと大きいので要注意。
新24インチiMac
全体的にやや白っぽい印象を受けるが、正面と斜めから見た際の階調性の差は最も小さく、コントラストも一定している。輝度も最も高く、画面はかなり明るい |
新20インチiMac
24インチモデルに比べるとさすがに最大輝度は低いが、それでも十分に明るい。旧20インチと同様、斜めから見るとややコントラストが強くなるが、階調の不整合は発生しない |
旧20インチiMac
日常的に使用していた旧モデルのため、若干の経年変化はあるものの、それを差し引いても他に比べて輝度は低い。ただし階調性については新モデルにも劣っていない |
23インチCinema HD Display
こちらも日常的に使用している個体のため、輝度が若干落ちている。正面から見た際の階調性ではもっとも優れている。色調はiMacより若干地味に感じられるが、より自然な雰囲気の発色だ |