導入時にはネットワークの設定に注意
ParallelsとゲストOS(Windows XP)のインストールについては、先のインストール編のとおりだが、若干注意が必要な点について触れておこう。
ParallelsはHDD上に作成したディスクイメージファイルを仮想HDDとして使用する。Boot Camp用に別パーティションにインストールしたWindows XPを使ってParallelsを起動することはできない。また、仮想PC環境は実機とは別のハードウェア環境として認識されるので、Boot Camp用のOSとは別にライセンスが必要だ。
Parallels用のディスクイメージは、標準状態ではホーム内にある“ライブラリ”の“Parallels”フォルダー以下に拡張子が“.hdd”のファイルとして保存される |
仮想マシン作成時、ネットワーク種別として“Bridged Ethernet”と“Host-only Network”の2つが選択できる。Bridged EthernetはホストOSとゲストOSが仮想的なハブを介してネットワークに接続された状態であり、ホストOSとゲストOSにそれぞれ別個のIPアドレスが必要となる。
これに対してHost-only Networkは、標準設定ではゲストOSは文字通りホストOSとしか通信できない。ただし、ホストOS(Mac OS X)側でインターネット共有機能を設定することで、ゲストOSからインターネットに接続することも可能だ。
“Bridged Ethernet”と“Host-only Network”の接続方法の違い |
ルーターを介さずに、CATVモデムやADSLモデムなどを直接Macに接続している場合、通常プロバイダから提供されるIPアドレスは1つなので、Bridged Ethernetを使用するとゲストOSがIPアドレスを取得できずに外部ネットワークにつながらない。こうした場合はHost-only Networkを選び、インターネット共有機能を併用するといい。
環境設定の“Network Adapter”にある“Network Adapter Options”タブで変更できる |