最高レートでは画質・音質ともに良好
続けて画質を見ていこう。LF-PK1にはゴーストリダクション(GRT)や3次元Y/C分離といった高画質化回路が搭載されていないため、アンテナ線の受信状態そのままの画質で表示される。
受信状態の悪いチャンネルでは、図のように画面がざらつくこともある |
TLF-MACは標準状態では、ネットワークの帯域幅に合わせて画質を自動で調節するように設定されている。通信速度が遅い環境では、画質や音質を落としてコマ落ちを防ぐという仕組みだ。
画面下の“レート変更”ボタンで設定画面を開けば、“手動”モードに変更して、画質を1~6の値で指定できる。筆者が感じた各レートにおける画質の印象は以下のとおり。特に理由がない限り、自動かレート6で見ることをお勧めする。
レートの設定画面 |
- レート6
- 画質も音声もベストな状態。細部が四角くなる“ブロックノイズ”も、輪郭の周りに現れる細いしわのような“モスキートノイズ”もほとんど現れない。音質もAAC/128kbpsに近い印象だ
- レート5
- 十分視聴に耐える状態だが、人物などの輪郭にモスキートノイズが現れる
- レート4
- レート5とあまり変わらない印象
- レート3
- 画面にブロックノイズが出現する。音声では圧縮によって高域がカットされているような印象を受ける
- レート2
- 30フレーム/秒を保っているが、ブロックノイズがかなり大きく、文字がなんとか読み取れる程度の画質まで落ちる
- レート1
- レート2と同程度の画質だがフレーム数を落とすため、動きがカクカクしてぎこちなくなる。音声はかなりこもって聞こえる
DVDレコーダーに保存したムービーをレートを変えて再生(左よりレート6、3、1)。毛の部分など、静止画で見ても細部の描画が大きく異なる |