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【一足先に目撃!!】本体のパフォーマンスが向上、より快適に使えるようになった新世代の京ぽん『WX310K』

2005年11月18日 18時59分更新

文● 編集部 小林久

(株)ウィルコムは9月にパソコン向けに作られたウェブサイトが見られるブラウザーを標準搭載したPHS電話機を4機種発表しているが、そのうちの1機種である『WX310K』が編集部に届いた。

WX310K
WX310K。色はビターオレンジ、モバイルピンク、シルバーの3色が選べる。WX310Kの発表会場にて(撮影:島 徹)

WX310Kは“京ぽん”の愛称で親しまれている京セラ(株)製のPHS電話機『AH-K3001V』(2004年4月発表)の後継機種であり、ネット上では“京ぽん2”などと呼ばれている。従来機種よりさらなる機能と性能の向上が図られたという触れ込みだ。最大の特徴はノルウェーのOpera Software社が開発したウェブブラウザ『Opera』とPOP3/SMTPメールの送受信に対応したメーラーを搭載する点で、解像度240×320ドット(QVGA)の画面にパソコンと同じレイアウトでウェブページを表示できること。ウィルコムの定額プラン(月額利用料金2900円)にデータ定額(接続速度は128kbpsで10万パケットまで1050円、最大3800円)と組み合わせると、最大6700円でウェブページが見放題になる。

また、ライセンスキーを購入/入手することでFlashの再生に対応した『Flashプレイヤー』(525円)、WordやExcelファイルの表示に対応した『Pixel Viewer』(945円)、ATRAC3とMP3の再生が可能な『ミュージックプレイヤー』(840円)など5種類のアプリケーションを利用できるようになる。今回は時間の都合で評価できなかったが、かなりリッチなPHS端末という印象だ。WX310Kは、4機種発売されるフルブラウザー対応PHS電話機のうちでも、唯一のBluetooth 1.2対応端末となっており、パソコンやPDAとの連携に優れるという特徴もある。

25日の発売が予定されており、価格はオープンプライスだが、ウィルコムのECサイト“ウィルコムストア”での販売価格は、新規契約で1万9800円。機種変更時が2万4800円だ。



なかなか快適なOperaの操作感

WX310Kのテンキー部
WX310Kのテンキー部

さて、WX310Kの目玉機能である『Opera』の実力はどうだろうか。Operaのバージョンは7.0と変わっていないが、WX310Kでは通信速度が最大128kbps(4xパケット通信)と従来の4倍になったほか、より高速なCPUコアを採用し、クロック周波数も向上している。このあたりの効果がどう出てくるかは気になるところだ。

液晶パネルの表示解像度は変わらないが、サイズは従来の2.2インチからひとまわり大きな2.4インチに大型化した。そのためか本体サイズは幅50.5×奥行き24×高さ100mmと従来機より若干大きなサイズとなっている(従来は幅49×奥行き20.8×高さ98mm)。重量は約123gで、従来の約97gより26%ほど増え、PHS電話機というよりも3G携帯端末なみの重量になった。本体を閉じた状態での天面のレイアウトにも変更が加えられ、電波状況やバッテリー残量を表示させるためのモノクロ液晶とデジタルカメラを中央にまとめたより落ち着いた印象のデザインとなっている。

中央に十字キーと決定ボタンを配置し、その周辺に4つのボタン(左上から反時計回りに電話帳、メール、Opera、マイオリジナルキー)とスクロール用の“PAGE”ボタンなどを並べた操作系は基本的に従来機種と同様。Operaの起動は十字キーの右下にある“WEB”ボタン(Operaキー)を押すことで行なえる。表示方法には従来同様“ケータイ”“フルスクリーン”“スモールスクリーン”の3種類が選べる点なども同様だ。

Javaアプリの実行には対応していないが、OperaはSSLやJavaScriptにも対応しているため、パソコン用に作られたサイトでも大抵のものに対応できる。当サイトASCII24のほか、路線検索やAmazon.co.jpでの商品の購入などにも利用してみた。また、フルスクリーンモードであれば最近増えているスタイルシート(CSS)を利用しているサイトも閲覧できる。細かく見ていくと表示が崩れるなどの問題に気づくかもしれないが、筆者がよく見て回るサイトの範囲では特に問題を感じなかった。



操作ボタン miniSDカード
十字キーの右にあるWEBボタンを押すと、Operaが起動する。ページのスクロールは上部のPAGEボタンが便利だ上部にはminiSDカードスロットを装備。USBストレージクラスにも対応するので、WX310Kをカードリーダー代わりに使える
フルブラウザーのOperaの設定は、メニュー操作でカンタンに行なえる、ブックマークは20個のフォルダーに分類することが可能だ
フルスクリーンモード ケータイモード スモールスクリーンモード
いわゆるフルブラウザーになる“フルスクリーンモード”ケータイモード。横幅240ドットに固定。スモールスクリーンモード。ケータイモード同様横幅は240ドット固定。違いはフレームを使ったページで各フレームを切り替えて表示できる点

3種類ある表示モードのうち、筆者はフルスクリーンモードを主に利用しているが、これはパソコン用に作られたサイトでもレイアウトを崩さずに見られるからだ。ケータイとスモールスクリーンはともにウェブページを240ドットの幅に縮小して表示するモードだが、リサイズのために時間がかかる上、レイアウトが崩れるとかえって見にくくなる場合もある。個人的にはフルスクリーンモードを常用して、ケースバイケースでケータイ/スモールスクリーンモードを選択するといいのではないかと思った。

最小 中間 中間 最大
画像の拡大縮小は11段階に制御できる。従来はメニューからの指定で7段階のみだった

フルスクリーンモードではウィンドウの横幅が640ドットに固定されるが、当倍表示では240×320ドットの範囲内にページが収まらなくなるので、左右にスクロールさせながら見るか、“SSR”(Small Screen Rendering)というページの拡大縮小機能を利用することになる。SSRはOperaの特徴のひとつで、縦横4倍ずつの割合でページの縮小と拡大が行なえる。最小まで縮小すれば、幅240ドットの画面にピッタリと合わせてページを表示できるので、全体のイメージを知りたい場合に便利だ。もちろんあまり縮小してしまうと文字が読めなくなるので、レイアウトと文字の視認性がある程度バランスを取れたポイントを見つける必要がある。

天面
本体を閉じたところ。カメラは右手前(写真で言うと右上端)からやや左寄りの中央に移動した

画面の縮小はメニューを呼び出して指定する方法のほか、本体の両側面にある2つの虫眼鏡ボタンを利用する方法も追加されている。右手で構えた場合、ちょうど親指の位置に拡大ボタン、中指の位置に縮小ボタンがくるレイアウトになっており、なかなか快適に使える。気になるレスポンスに関しては、思っていた以上に快適だった。ページのリサイズや拡大/縮小時には数秒~十数秒程度の時間がかかるため、サクサクというほどではないが、大きな不満を感じずブラウジングを楽しめた。

拡大ボタン 縮小ボタン
シャッターボタンを兼ねた拡大ボタンLockボタンを兼ねた縮小ボタン


重宝するBluetooth

Operaと並ぶWX310Kの特徴がBluetoothだ。対応するBluetoothのバージョンは1.2で、パソコンやPDAでダイアルアップ接続する際に使用する“Bluetoothダイヤルアッププロファイル”(DUP)のほか、ヘッドセットなどのハンズフリー機器との接続が可能な“Bluetoothハンズフリープロファイル”(HFP)と“Bluetoothヘッドセットプロファイル”(HSP)に対応する。今回、同じくBluetooth 1.2に対応したPDAのクリエ(PEG-TG50)やPowerBook G4 12インチなどと接続してみたが、問題なくできた。

Bluetoothでパソコンとつなげる
Bluetooth搭載でパソコンとの接続が可能になった対応するプロファイルは3種類

Bluetoothのプロファイルに関しては、この3つがあれば基本的な部分はこなせるが、ファイル転送やリモートカメラなどの機能にも対応していとさらに便利だったかもしれない。miniSDカードに保存したデータ(デジタルカメラで保存した画像など)をパソコンにコピーしたり、逆に別途ライセンスを購入することで利用できる『ミュージックプレイヤー』用の音楽データをSDメモリーカードに転送する際には、パソコンとUSBケーブルを使って有線接続する必要があるからだ。

Bluetoothの設定画面。機器の登録や検索の手順もシンプルだ
機器の登録が済んだら、WX310KをBluetooth接続の待機待ちの状態にしてノートパソコンやPDAからWX310Kに接続する。その際にはパスキーと呼ばれる数字の設定が必要になる

WX310KはUSBマスストレージクラスに対応しているため、miniSDカードリーダーとして使えるほか、ドライバーソフトをインストールすることで、有線接続のモデムとして利用することもできる。なお、データ定額のサービスでパソコンと接続した場合の上限値は月額9200円と2500円高くなるので注意が必要だ。



ブラウジングだけを考えるならWX310Kが最高

今回はブラウジング機能を中心にWX310Kを試用したが、シンプルにまとまったOperaの操作感はかなり好印象だった。ウィルコムは12月にマイクロソフト(株)のWindows Mobile 5.0 for Pocket PCを搭載したPDAタイプのPHS端末『W-ZERO3』をリリースする予定だが、W-ZERO3に搭載されているウェブブラウザー『Internet Explorer Mobile』と比較しても、WX310Kに搭載されたOperaの操作性は優れている印象がある。

W-ZERO3は解像度640×480ドット(VGA)の液晶を搭載しているが、Internet Explorer MobileはQVGAまでの表示にしか対応していないため、等倍で表示される範囲はWX310KもW-ZERO3もほぼ同等となる。WX310KのOperaにはInternet ExplorerにはないSSRの機能があるし、メニュー選択を中心とした携帯電話用のシンプルなインターフェイスを採用している点や本体サイズがよりコンパクトで持ち運びしやすいといった優位性も持つ。CSSやFlash(ライセンス購入が必要)にも対応しており、ウェブページへの互換性という観点でもOperaが優れている印象がある。

バッテリー
連続通話時で約5時間、連続待受時間が約500時間というスペックだが、ウェブブラウジング時は数時間程度の利用が可能と考えるといい

このようにWX310KはベストセラーとなったAH-K3001Vの基本機能をそのままに、レスポンスの改善とBluetoothの利便性を追加したことで魅力ある製品となった。今回は試せなかったが、冒頭で述べたようにマルチメディアコンテンツへの対応も積極的に進められており、PHS電話機としてはトップクラスの機能を持ったリッチ端末と言えるのではないか。

ウィルコムは10月20日の発表会で、W-ZERO3の発売日に関して12月上旬とコメントしています。

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