さっそくだが、テキスト編集を覚えたので設定変更に挑戦してみよう。起動時の「boot:」プロンプトで、何も指定しない場合には、Windowsが起動するように設定するのだ。この作業は重要なファイルの書き換えを行うので、rootで行う必要がある。ミスは許されないので、くれぐれも慎重に!
rootでログインし、gEditで設定ファイル/etc/lilo.confを開いてみよう。lilo.confはLinuxの起動に関わる各種設定が記述されているファイルだ。ファイルの記述のうち、
default=linux
というところを、
default=win
と書き換えよう(画面16)。
画面16 lilo.confを書き換えた |
ここで設定する「win」というのは、インストール時に指定したWindowsの起動ラベルであることに注意。ほかの部分は変更しないように注意しよう。正しく書き換えたら、[ファイル]―[保存]で保存する(rootでないと上書きできない)。
保存できたら、次にliloコマンドを実行する(これもrootでないと実行できない)。まず、ktermを起動する。そしてbashに次のように入力してEnterキーを押す。
# /sbin/lilo
liloコマンドが正しく設定した旨メッセージが表示される(画面17)。
画面17 ktermで/sbin/liloを実行 |
これで、変更したlilo.confの設定が次回起動時から機能する。したがって、次回起動時にLinuxを使いたければ、「boot:」プロンプトに「linux」と入力する。何も入力しないでいると、自動的にWindowsが起動する。