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営業しなくても仕事がやってくる!「オーソリティ」になるための10カ条

2017年03月08日 23時00分更新

文●Aaron Agius

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ある分野の「オーソリティ」になれば、プッシュ型の営業活動をしなくても仕事が舞い込むようになります。オーソリティになるために実践したい、セルフブランディングの10カ条とは?

特定の分野、特定の業界、またはニッチ市場でまさにしのぎを削っているみなさん、デジタル時代の到来で、会社やサービスの物理的な所在地は、以前ほど重要なものではなくなりました。サイバースペースという無限の領域だけで存在する企業もたくさんあります。

実際になにかキーワードを入れて検索すると、何百、何千、何万もの検索結果がすぐに表示されます。

検索結果のトップに表示され、ビジネスの主導権を握るには、SEOの強化や、注目を集めるコンテンツマーケティング優れたパーソナルブランディングで、自分を業界のオーソリティ(専門家、権威)として演出する必要があります。

オーソリティとは

業界の権威として認められるオーソリティは、高い報酬を得られ、影響力も大きく、信用・注目・顧客など数多くの利益を獲得できます。

多くの人もオーソリティとして、傑出した存在になりたい、潜在顧客・クライアント・フォロワーやほかの専門家にアウトリーチしたい、交流会などに呼ばれたい、と考えます。しかし、マーケティングの魔法の杖で一瞬でオーソリティになれるわけではありません。たくさんの時間と努力が必要になりますが、絶対にその価値はあります。

オーソリティとは何か。必ずしも、一番賢く、もっとも経験豊富な人というわけではありません。オーソリティは自分で名乗るわけではないので、キーワード検索で登場したり、消えたりするものでもありません。

オーソリティは常に学び、実践と改善を続け、業界のニュースやトレンドを取り入れます。快適な状況にあえて安住しません。「オーソリティ」や「専門家」という肩書よりも、自分が提供している実際のサービスや自分が販売している商品のクオリティを気にするものです。オーソリティは自分の弱みを分かっているからです。

つまり、オーソリティは専門家であることを言葉より実態で示し、その証拠として依頼や報酬が得られるのです。

よろしいでしょうか。ここからが本題です。もちろん知識と経験、少しは虚勢も必要ですが、誰でもオーソリティになれます。あまり知られてませんが、実践できる方法があります。業界で認められるオーソリティになりたければ、以下に紹介する、私が実際の仕事で発見した10個の意外な方法をぜひ試してください。

1. 異義を唱える

オーソリティとして傑出した存在になるには、はっきりした態度をとらなくてはなりません(これはよく分かるはずです)。ときには業界の常識を破ることも必要です。オーソリティとして、自分の意見や信念が世間一般と違ったとしても、表明することを恐れてはいけません。

ダーウィン、コペルニクス、アインシュタインも、多くの人が信じていたことに対して最初に異議を唱えたのです。でも、いまは、彼らこそがオーソリティであることは疑いないはずです。

2. レポーターに取り上げられる

HAROのようなサービスを知っている人もいるかもしれませんが、こうしたサービスでオーソリティを目指す人たちが思いがけない幸運をつかめることがあります。HARO(PitchRateSourceBottleProfNetも同様です)はレポーターやライターと行き来があり、さまざまな事業の専門的な情報源も持っています。

HARO

自分のことを取り上げてもらったり、引用やリンクされるチャンスがあり、オーソリティスコアや世間の認知度も上がります。

3. 質問に回答する

オーソリティとして評判を上げるのになにより効果的な方法は難しい質問に回答することです。Quoraなどのサービス(誰かが質問をし、ほかの人が答える)は大勢のオーディエンスに自分の専門知識を知ってもらえる格好の場です。

回答はしっかりと、有益な内容で、(できる限り)正しく、人を引きつける(もしくは背景を織り交ぜる)ものにしてください。

4. 高品質のコンテンツ

高品質のコンテンツを作成し、シェア(または販売)、拡散します。ブランド認知を高め、SEOを強化し、フォロワーを構築するのに、コンテンツマーケティングがいかに効果的であるかは良く知られていることです。

コンテンツマーケティングが盛んな現状でも、次のことを実践すれば注目を集められます。

  • 電子書籍を執筆する。著者になるとすぐにその分野のオーソリティと見なされる。詳細が詰まった長いブログ投稿のようなものと考えれば良い。Scrivenerなどの最新ツールを使えば.mobi(Kindles)や .epub (iBooks)の形式で簡単に執筆、編集できる
  • 業界内で評価の高いWebサイトにゲスト投稿すると評価を上げるだけでなく、(SEO強化に非常に重要である)被リンク構築にも効果的
  • 自身のブログは一貫して継続する。ブログを通してほかの人たちとつながり、アイデアや意見をシェアする場とし、認識を広める
  • YouTubeチャンネルを作成し、ユーザーから送られた質問や課題に回答したり、業界のトレンドについて話し、自分の専門知識を顔、名前、声で伝える。映像(特にYouTUbe)は2016年時点でとんでもなく強い影響力があります。参考にThe #AskGaryVee Showをチェック

AsanaTrelloなどのプロジェクト管理システムや、InteractPodioなどのイントラネットツールを使って、コンテンツによるアウトリーチ活動を追跡します。

コンテンツによるパイプラインを強化し始めたら、解析ツールを使って、どの公開コンテンツが自分がオーソリティになるためにもっとも影響が大きいかを確認します。

5. サポートしてもらう

どの業界のオーソリティであっても、なんでも知っていてすべて1人でできるわけではありません。必要なときは誰かにサポートを依頼してください。知らないときはそれを認めることです。有能で技術力のある人を自分のまわりにおいておくのです。1人ですべてやろうとしてはダメです。

質問を濁して適当な回答を返すより「知らないので調べます」と答えるほうが好意的に受け取られます。誰もがオーソリティが山に座っている全知の神だなんて思っていません。知らないことやサポートが必要なことは弱みではなく、むしろ魅力を強めます。

6. ソーシャルメディアを利用する

ソーシャルメディアはこれまでにないチャネルで、地球上のたくさんの人たち(2017年までに世界全体のソーシャルメディアユーザーは25億1000万人に達すると見込まれている)とつながりシェアできます。ぜひ利用してください。

利用する際は最適なプラットホームを選んでください。ミレニアル世代ならSnapchat、専門家向けにはLinkedIn、女性にはPinterestなど、ターゲットオーディエンスによって違います。アウトリーチしてつながり、引きつけ、シェアし、ときには議論して、交流します。

7. 顔を売る

話す機会、教える機会は非常に貴重です。地元の図書館、生涯教育が開催されている場所やコミュニティセンター、展示会、学校や教会などは、業界について教えたり、話す機会を提供してくれます。

オンラインセミナーやビデオコース(SkillshareUdemyで作成し、配信)はやるだけの価値があります(容易にシェアできる点も良いです)。顔と名前を売ってください。

8. ボランティア活動

「顔を売る」の延長になりますが、地元の慈善団体のために進んで自分の時間と専門知識を提供すると、わざわざ自分から言わなくても、無料で広報してもらえ、人脈を築ける非常に良いきっかけにつながります。

9. ミートアップグループを始める

最近ではあらゆるもの、あらゆる人を対象にしたグループがあります。自分の分野のミートアップグループを始めるのもよいことです。実際に毎週か毎月会ったり(Meetupをチェック)、PeriscopeHangoutsFacebook Liveなどを使ってオンラインで顔を合わせる機会を作ります。

形式張らずにリラックスした雰囲気を保つようにしますが、目的は意識してください。

10. 好感度を上げる

少し抽象的な話になりますが、好感度を上げるとかなり大きな効果があります。

The Likeability Factorの著者Tim Sandersは次のようなことを書いています。

人はメッセージの情報源に好感を持つと、そのメッセージを信用する

「好意」はRobert Cialdiniの「6つの影響力の武器」の1つにも挙げられています。

人間らしく、現実味があって親しみやすい自身のストーリーをシェアしてください。初期の苦労話や、専門知識を習得するまでの道のり、オーソリティとしていまどのように専門性を生かしているかなどを伝えます。

オーソリティとはその分野において博識な人のことです(「専門家とはより狭い分野に対して、より詳細な知識を持っている人のことです」– Nicholas M. Butler)。しかし、オーソリティとして影響力を持つには、オーソリティにふさわしいと認められる必要もあります。

さあ、オーソリティとして認められるようになりましょう!

(原文:10 Unexpected Ways to Get Recognized as Your Industry’s Authority

[翻訳:和田麻紀子/編集:Livit

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