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4000ページ以上の資料を横断検索!アドビ開発者必須ツール

2009年02月24日 08時00分更新

文●小橋川誠己/企画報道編集部

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 デスクトップ、ケータイ、組込み機器、とさまざまなシーンでの活用が本格化し、盛り上がりを見せるAdobe AIR関連記事)。そろそろ自分もAIRアプリを作ってみたいけど、とりあえずどこから情報収集したらいいか分からない――。そんな開発者にピッタリの情報収集支援ツールが先月、アドビ システムズ(日本法人)からリリースされた。それが「Adobe Developer Box」だ。

AIRガジェット

アドビが提供するオフィシャルAIRアプリ「Adobe Developer Box」。画面はデスクトップ上で最小化した状態


デスクトップに現われるアドビ開発者のリソースセンター

 Adobe Developer Boxは、AIRのほか、Flash(ActionScript)/Flex/LiveCycleといった、アドビのRIA(リッチ・インターネット・アプリケーション)関連技術の最新情報を入手できる無償のデスクトップガジェットだ。Developer Box自体もAIRランタイム上で動いており、Windows、Mac OS X、Linuxで利用可能。他のAIRアプリ同様、ランタイムを含む一括インストールですぐに導入できる。

 Developer Boxの機能は大きく3つ――(1)開発者向けオススメWebサイトの表示、(2)RSSリーダー、(3)PDFドキュメントの検索――だが、イチオシは何といっても(3)のPDFドキュメント検索機能だ。

PDFドキュメントの検索機能。検索結果画面では、検索キーワードがハイライトに(左)。そのままPDFを開くと、そのドキュメント中の検索結果がリストアップされる(右)


 この機能は、アドビがPDFで公開しているFlexやActionScript、AIRに関する技術ドキュメントを検索できる、というもの。現時点で15ファイル・合計4000ページ以上ものドキュメントの横断検索が可能だ。AIRの内蔵データベース(SQLite)にインデックスを持っており、検索結果が表示されるまでの速度は非常に高速だ。検索結果の一部(先頭部分)はAdobe Readerを立ち上げることなくDeveloper Box上で確認でき、PDFを開くと当該ドキュメント中の検索結果がAdobe Readerのサイドメニューにも表示される。使い勝手のよさが光るうれしい機能だ。

 そのほか2つの便利な機能も紹介しよう。1つめは、アドビがピックアップした開発者向けのWebサイトの情報を表示するブラウザー。FlexやAIRなどカテゴリごとに分かりやすく分類されており、Webサイトのサムネイルと簡単なコメントが付いている。現在のところアドビのオフィシャルサイトの情報が中心だが、一部には同社のパートナー企業のドキュメントも紹介されている。

Adobe Developer Box

オススメサイトを表示する機能。サムネイル画像、簡単なコメント付きで分かりやすい


 2つめは、フォルダ分類、未読/既読管理などの機能を持つシンプルなRSSリーダー。アドビ関係者を中心とする国内外のAIR/Flash関連ブログがプリセットされているほか、通常のRSSリーダーのように自分で好みのRSSを登録しても使える。

Adobe Developer Box

RSSリーダー機能。プリセットされているアドビ関連のブログのチェックのほか、通常のRSSリーダーのようにも使える


 ちなみに、アドビが運営する開発者向けサイト「Adobe Developer Connection」内にある「Adobe AIRデベロッパーセンター」では、このDeveloper Boxの技術解説記事も公開されている。こちらもAIR開発を始めるにあたっての参考資料として活用できる。

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