さまざまな金融資産を一括して管理する
現金、株式、ローンなど、さまざまな種類の金融資産を持つようになると、現在どんな状況にあるか、どうしても把握しきれなくなってくるものである。そのような場合の助けになるのが、150以上の金融機関の明細をダウンロードして管理できるWindows用ソフトの「Microsoft Money Plus Edition」(以下、Money Plus)である。
Money Plusでは個人が持つ複数の口座の情報を取り込み、一元管理できる。銀行口座からクレジットカードの支払いに回った金額は? 収入全体に占める投資の金額はどのくらい? といったお金の流れをソフト上で一括して把握することで、カードの使いすぎを防ぐ、貯蓄に回せるお金を増やす、複数の証券口座にわたる保有株式の収支をまとめて視認する、といった効率的な資産管理が可能になるのだ。
Money Plus上での最初の操作は、保有する「資産」をすべてソフト上に登録することから始まる。資産の種類は銀行預金、クレジットカード、投資、その他(ローンなど)の4種類。投資資産は株式のほかに外貨預金、投資信託、MMFといった商品別の登録が可能だ。マイレージやポイントプログラムも資産として数えることができる。
資産の項目を1つずつ入力していくのは大変面倒に感じるかもしれない。しかし、Money Plusは都市銀行を始めとする50を超える銀行・信用金庫、JCB、三井住友カードといった主要カード会社、カブどっとコム証券、野村證券という2社の証券会社について、直接明細をダウンロードできる。保有している口座やカードの数によっては最初の登録はちょっと大変かもしれないが、一度登録してしまえば、その後は内訳をいちいち入力しなくてよいのが、最大のメリットである。
この中に入っていない金融機関であっても、MSNマネーの「残高照会サービス」に登録すれば対応金融機関の明細を取り込める。家計簿でも帳簿でも、最も大変なのは明細を1項目ずつ入力するという部分。ここが省力化できれば後はとても楽なのだ。