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音楽スタジオの「世界標準」がバージョンアップ

3万円前後から手に入る音楽制作ツール「Pro Tools LE 8」

2008年12月10日 12時00分更新

文● 祐天寺浩美

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MIDI編集機能の強化で打ち込みユーザーにもお勧め

 MIDIの打ち込みはGarageBandと同じく、ピアノロールもしくは五線譜に、鉛筆ツール/リアルタイム演奏/ステップ入力で作業する。

 GarageBandでは1段の五線譜にしか打ち込めないが、Pro Toolsでは譜面全体を確認しながら作業できる。また、GarageBandではMIDIのパラメーターを一度にひとつしか編集できないのに対し、必要なものを複数呼び出して同時に編集できるため、MIDIの編集作業がスムーズに進む。

Pro Tools LE 8

譜面の編集は、図の設定ウィンドウと、譜表などを決めるウィンドウのみで作業するシンプルな設計。パラメーターを変えればすぐに譜面に反映され、動作も軽快だ

Pro Tools LE 8

従来は、ボリューム/パン/ベロシティ──などのパラメーターをいちいち切り替えながら編集する必要があったが、各種パラメーターをひとつのウィンドウに展開しての同時編集が可能になった

 プロを前提とした生演奏向けの音楽制作ソフトの面が強かったPro Toolsが、本バージョンでは譜面機能の搭載など本格的なMIDI編集に対応し、打ち込みユーザーにもお勧めできる間口の広いソフトに進化した。

【Conclusion】
○  充実の音楽制作環境が3万円前後から手に入る。プラグインの買い足しも必要なく、圧倒的なプライスパフォーマンスと言える。
×  譜面機能で、強弱などの音楽記号を入力できない。また、TAB譜やドラム譜には対応しておらず、バンドスコア作成には専用ソフトが必要だ。


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