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T教授の「戦略的衝動買い」 第21回

これで7個目……理想のiPhoneケースについに出会う

2008年09月24日 11時00分更新

文● T教授

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工作精度の高さに感動!


 iWood 3Gは、筆者の購入した「ウォールナット」以外に、オーク、パドック、チェリー、マホガニーの5種類が選べる。それぞれ、iPhone、iPod Touch、iPod Classic用のウッドケースが用意されている。

iWood 3G

iWood 3Gは2つのパーツから構成されている。背面にはユーザ名やメールアドレスを無料で彫り込んでくれる

iWood 3G

各パーツの内側は、布地が丁寧に張り込まれていて、iPhone 3G本体を傷つけないような仕様だ

 iWood 3Gは、ウッドケースの丁度1/3あたりで2つのパーツに分離し、iPhone 3Gを2つのパーツで挟む格好でホールドする。結合部分のかみ合わせも正確だ。ウッドケースをくり抜くことなく、パワースイッチとボリュームスイッチもケースの上から操作可能な様に、見事に処理されている。

iWood 3G

ボリュームスイッチに当たるところは木部を精密にシーソー状に加工して、内部のiPhone 3Gのボリュームスイッチを間接的に操作できる

iWood 3G

パワースイッチ部分もボリュームスイッチと同様の加工処理がされている。イヤフォン端子は、筆者のSHURE E500 PTHではプラグ部が大きすぎて接続出来なかった。しかし、SHURE社のマイク付きイヤフォン延長ケーブル「Music Phone Adapter」を介することで問題なく接続成功。音楽を聴きながら、電話の受発信も可能となった

 ケース本体は15gと超軽量で、装着後の手触りは抜群だ。多少ざらついたウッド素材の特性から、滑り落とし防止効果も大きい。

iWood 3G

木の種類によって重さは多少異なるのだろうが、ウォールナットは総重量たったの15g

iWood 3G

実際に装着すると製作精度の高さに驚く。後悔の無い衝動買いだ

iWood 3G

接合面も完璧で高級感すら感じる背面

 たった一つ不満点があるとすれば、アップル純正以外のドックケーブルの中には、iWood 3Gを装着したままでは接続できないものが存在することだ。



グローバルプロダクトの証


 100万台売れなくて、にわかに「iPhone駄目報道」の矢面に立たされた格好のiPhone 3Gではあるが、勝負はこれからだ。

 十数年前、今のWindowsパソコンである「DOS/Vパソコン」が日本に登場した時、多くの日本のメディアやコンサルタントはDOS/Vパソコンを「弱者連合」と呼んだ。しかし今や、その頃市場を席巻していた日の丸パソコンは、博物館にでも行かなければ見ることが出来ない。

iWood 3G

アルミケースやウッドケースの品揃えはグローバルプロダクトの常識だ

 「グローバル・プロダクト」の真の意味を理解することが必要だ。過去の国内パソコン市場の悲惨な変遷を反面教師に出来ない日本のケータイ電話業界に明日は無いだろう。即ち、オランダからウッドケースを衝動買いできないようなケータイには未来がないのだ。少しレベルが高すぎたか……お馬鹿すぎたか……(*^_^*)

今回の衝動買い

アイテム:iWood 3G
購入価格:80ユーロ(約13000円)(MINIOTウェブサイトにて購入)
その他費用:FedEX送料32ユーロ(約 5000円)、関税1400円(コンビニ払い)

T教授

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。


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