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絵作りも楽しめる15倍ズーム機――サイバーショット「DSC-H50」

2008年04月23日 15時00分更新

文● 行正和義

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ロングズームとマルチアングルで撮影の幅が広がる


【撮影サンプル1】広角側で撮影。31mm相当という比較的広い画角のレンズを持つため、風景や建物などを撮影するときは使いやすい。プログラムオート、1/250秒、F5、ISO 80、露出補正+0.3。元画像は3456×2592ドットで、掲載用に800×600ドットにそれぞれリサイズ、トリミングしているほか補正はかけていない

【撮影サンプル2】撮影サンプル1と同じ場所から最望遠で撮影。解像感は良好だが、わずかに輪郭に着色が見られる。プログラムオート、1/250秒、F4.5、ISO 80

【撮影サンプル3】上下90度のチルト角を持つ液晶ディスプレーは極端なアングルでも楽に撮影でき、ズーム域も広いことから猫撮影には最適。絞り優先オート、1/160秒、F4、ISO 100

 従来機と比べると、やはり液晶ディスプレーのチルト機構の追加が非常に便利で、3インチという大型パネルということもあってかなり見やすく使いやすい。撮影機能では連写/測光ボタンなどマニュアル入力が追加された点は大きいが、ブラケット撮影を露出/WB/カラーモードのいずれを選ぶかなど、多くの設定はメニューを呼び出しての操作となるのはやや物足りないところ。

 カーソル周囲のリングによる操作はそれなりに考えられている。画面下段に表示されたISO感度、絞りやシャッター速度、露出補正、フォーカスモードをダイヤルで選択、OKボタンを押して個々の値を選択するのは、少ないボタンとダイヤルだけで操作する方式としては悪くない。ただし、MF時に焦点距離のバーが表示され、距離を入力するのがカーソルとなるのはやや違和感がある。せっかくのダイヤル操作なのだからダイヤルで入力したほうがよいと感じた。

カラーモードメニュー

MENUボタンを押してのメニュー表示は他のサイバーショットシリーズと同様。新規に追加されたカラーモードなどのメニューも同時発表された「DSC-W300」と同じだ

MFメニュー

撮影時にダイヤルを回転させることでISO感度や絞り/シャッター速度、露出補正などを選択できる。MFモードでの距離指定がカーソルなのはやや違和感を覚えるところ

 撮影画像に関しては、低感度でもややざらつきの目立つ場合があるほか、明部の周辺に着色が見られるなど気になるところもある。広角域を重視した高倍率ズームという光学設計的に難しいレンズゆえにやむを得ない面もあるだろう。

【撮影サンプル4】カラーモード比較。ビビッドカラーモードではかなり彩度が強調され、看板などの人工的ものでは鮮やかすぎるきらいがある。青空などは深みがでて気持ちいい。絞り優先オート、1/160秒、F8、ISO 80

【撮影サンプル5】カラーモード比較。リアルカラーモードは確かに地味な印象を受けるものの、元の被写体に近い色あいとなり、わざとらしい彩度強調を嫌う人にはいいだろう。絞り優先オート、1/20秒、F8、ISO 80

【撮影サンプル6】マクロモードは用意されているものの、最近のサイバーショットに共通する標準モードでもオートマクロが効くため、とくに近い被写体以外にピントを合わせたくない場合を除き、標準モードのままでもマクロ撮影が可能。絞り優先オート、1/125秒、F6.3、ISO 100

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