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カタログ作成機能やワークフローの自動化機能を搭載

米アップル、「Final Cut Server」を出荷開始

2008年04月11日 13時55分更新

文● MacPeople編集部

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米アップル社は8日、デジタルアセットマネージメントとワークフローの自動化を実現するソフト「Final Cut Server」の出荷開始を発表した。価格は、1サーバーおよび10個の同時利用クライアントライセンスの組み合わせが999ドル、1サーバーおよび無制限クライアントライセンスの組み合わせが1999ドル。なお、日本の発売時期は未定だが、価格は前者が11万8000円、後者が23万8000円だ。

Final Cut Server

「Final Cut Server」のパッケージ。映像/音声データといった膨大なデジタルアセットを管理する業務現場向けのソリューションだ

同ソフトは、強力なアセットカタログ自動作成機能を備える点が特徴。ネットワーク上のドライブとボリューム内にある関連フォルダーやディレクトリーを選択し、これらのファイルシステムのコンテンツをスキャンしてアセットのタイプを特定。メタデータを取り込んでカタログを自動作成する。アセットが更新されるとカタログも自動更新される。

Final Cut Studio」と密接に統合されており、ワークフローの自動化機能によって、スタジオ全体の大規模なワークフロー構築にも対応できる。また、テレビ局やビデオ制作、映画ポスプロ、教育など、カスタマイズ可能なテンプレートがあらかじめ用意されているため、システムのセットアップなどに経費と時間をかけずに済む。

Final Cut Server

Spotlight形式の検索フィールドにテキストを入力すると、ネットワーク上のものを含むボリュームから関連ファイルを検出できる。各アセットにメタデータフィールドを追加してプロジェクトを整理することも可能

さらにクロスプラットフォームのクライアントをサポートしており、WindowsマシンやMacを使って外部からのコンテンツの表示や注釈の追加などが可能だ。同時にバージョン管理機能によって、編集セッションごとのアセットの変更も追跡できる。

パッケージには、業務用デジタルエンコーディングツール「Compressoe 3」が含まれているため、元データを、DVD、テレビ放送、ウェブ、iPod、携帯コンテンツなど、さまざまなプラットフォームに合わせたフォーマットに変換可能だ。


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