ネットに先出しという斬新なコンセプトで提供されている東京MXTVのITニュース番組「東京ITニュース」。その収録に先立って、当社アスキー総合研究所 所長の遠藤諭の見方を示していくのがこの連載。
あいつぐ市場からの撤退、その理由を何に求める
第2回(4月14日放送分)は、三菱電機のケータイ撤退、ソニーエリクソンの日本市場見直しなど、ケータイ業界に異変が起こっているというお話。「日本のケータイは世界の標準と違うので国内市場だけだと儲からなくなっている」などと言われるが冷静に考えると理由は本当にそこにあるのか?
ちょっと言い訳っぽく聞こえてしまうのは私だけか。
現在、ケータイに組み込まれているソフトは、500万行というような規模になっているそうだ。かつての銀行のオンラインシステムみたいなサイズのプログラムを、大量のエンジニアを投入して力業で作っている。しかも、銀行オンラインが何年もかけてやったのを半年サイクルでやっている。疲れてしまいそうのは本当だろう。
私が「言い訳っぽい」と言っているのは、そういう話についてではない。
こういう議論になると、布団圧縮袋(日本独特のフカフカ布団を掃除機で空気抜いて小さくする道具)は、海外でも売っているのかと知りたくなる──たぶん国内だけでやっているのではないか?
ケータイも日本だけで元気にやれる方法があるのではないか。「海外市場がおいしい」というのなら日本市場なんか捨てて海外に行けばいい。でもその結果、誰も端末を作らなくなった……なんてことになるかもしれないですよね。
P.S. 前回の番組告知の「はみだし」で、猪木に著作権がありそうな卍固めをほかの選手がやったら著作権違反なのか? という話に触れた。一説によると、著作権は発生しないらしい。理由は、なぜならプロレスはスポーツだからとか。本当なのか? どなたか詳しい方教えてください。
※東京ITニュースは、YouTube内の「TOKYO MXブランドチャンネル」(関連リンク)に今週末アップされます。
追記:公開された動画を追加しました。
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