このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

薬品データベースソフト

レビュー:くすり55検索 2008

2008年01月04日 07時00分更新

文● 小口博朗

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

常用薬にかかる費用を削減! 素人でも可能な代用薬探し


くすり55検索 2008 【SPEC】
開発/販売元●(有)オフィス21 価格●6300円 
http://www.office21c.co.jp/

対応システム●OS X 10.4.8以上(Leopard対応) 対応機種●PowerPC G3以上、またはインテルCPUを搭載したMac

【COMMENT】
薬品に対する専門知識がなくても、薬品名を入力するだけで使える。同じ成分を持ちながらもより安価な代用薬を検索できるのが便利だ。


 「くすり55検索 2008」は、病院で使用される保険薬や市販薬の情報を収録したデータベース。内服薬/外用薬についてはほぼすべての薬品データが登録されており、薬品の写真を閲覧することも可能だ。同じ成分や効用を持ちながら、より安価に入手できる「ジェネリック薬品」を調べたり、服用する薬品のリストを管理して副作用が心配な場合に医師に相談するなどの用途が考えられる。

 薬の検索方法は、薬の包装紙に明記されている識別コードや薬品名、成分名を指定して調べる「標準検索」と、識別コードと薬品名を同時に指定する「まとめて検索」、薬価/効能/副作用などの詳細な条件を指定する「スーパー検索」の3つが用意されている。

標準検索のインターフェース

「標準検索」のインターフェース。薬の剤形で絞り込むこともできる。タブの切り替えで検索方法の切り替えも可能だ

 検索結果は一覧表となって提示され、選択した薬品の写真や効能、薬価を確認可能だ。

検索結果画面

検索結果の一覧画面では薬価も現れる。タブの切り替えで識別コード/発売会社名と薬効分類/薬郡分類の表示も可能だ

 検索した薬品は、処方された日付や病院名、メモとともに記録しておける。

薬品記録画面

検索結果にチェックを付けて「記録」ボタンを押すと、「日付」などの情報を入力してデータを保存できる

 記録したデータを一括して印刷する機能もあるので、通院や医師に相談する際に役立つだろう。

記録管理

記録した薬の処方データは記録日や氏名、病院名などで管理され、起動画面の「記録管理」をクリックすると確認できる。病院名や薬品名、日付などの条件を設定した検索も可能だ。処方データは、一覧表にして印刷できる

 残念なのは、インターフェースの使い勝手に難がある点だ。操作ボタンをクリックするたびに、常にウィンドウが開くため、操作しにくく煩わしい。

 とはいえ、本ソフトの価値は、その膨大な薬のデータベースにあることに間違いはない。日常的に薬を服用する人にとって、手に入りにくい薬の情報を簡単に検索できることは、体調管理や薬品代を節約するうえで有用だ。6300円という価格は、このソフトを使用して節約できる金額を考えると、すぐに元を取れるかもしれない。


(次ページに続く)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

ASCII.jp RSS2.0 配信中