【問】共有フォルダーへの接続で使われるアドレスは?
- a. 「afp://(IPアドレス)」
- b. 「smb://(IPアドレス)」
- c. 「ftp://(IPアドレス)」
【答】
LANやインターネット上の共有フォルダーへの接続は、サイドバーの「ネットワーク」から目的のマシンを選んでアクセスするか、「移動」メニューから「サーバへ接続」を選択して表示されるダイアログボックスで、接続先のアドレスを入力して行う。
その際、入力する接続先のアドレスは、基本的に「プロトコルに応じた接頭辞」+「接続先マシンのIPアドレス、またはコンピュータ名」というかたちで記述される。「プロトコル」とは、通信のルールのようなもので、使用するOSによってどのプロトコルを使って通信しているかは、ある程度決まっている。
OS 9、OS Xを問わず、Mac同士の接続では主に、「AFP」というプロトコルが使われる。また、WindowsやほかのOSで広く使われているのは「SMB」だ。
そして、主にインターネット上のウェブサーバーへの接続に使われるプロトコルとして一般的なのは「FTP」となる。
AFP(Apple Filing Protocol) | 「afp://(IPアドレス)/」 米アップル社が開発した、OS 9、Mac OS X(Mac OS X Server)のネットワーク/ファイル共有で利用される通信プロトコル。昔はAppleTalkベースであったが、AFP 3.0以降ではTCP/IPベースとなっている |
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SMB(Server Message Block) | 「smb://(IPアドレス)/」 ウィンドウズで使用されている、ファイルやプリンターなどを共有するための通信プロトコル。Windows以外にも、「OS/2」「IBM LAN Server」「MS-DOS LAN Manager」「Samba」などでも利用される |
FTP(File Transfer Protocol) | 「ftp://(IPアドレス)/」 インターネットなどのTCP/IPネットワークでファイルを転送するときに使われる通信プロトコル。プロバイダーのウェブページ開設サービスなどにファイルを転送する際など、さまざまな場合に利用される |
マックの共有ファイルで使われる「afp://」「smb://」「ftp://」のそれぞれの特徴を簡単に解説した。特徴を理解して、使い分けよう |
というわけで、正解はa、b、cのすべて。接続先に応じて使い分けるのが正しい用法だ。
(MacPeople 2007年12月号より転載)
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