高い仮想化技術を搭載した老舗の仮想化ソフト
【SPEC】 開発元●米ヴイエムウェア社 販売元●(株)アクト・ツー 価格●1万5800円(パッケージ版)、1万2800円(ダウンロード版) 備考●評価にはベータ版を利用した http://www.act2.com/ 対応システム●OS X 10.4.9以上 対応機種●インテルCPUを搭載したMac |
【COMMENT】
64ビットやデュアルコアCPUに対応した点は評価できる。一般的な使用だけでなく、ソフトの稼働チェックなどの業務用途にも使えそうだ。
Windows用の仮想PCソフトメーカーとして高い評価を得ている米ヴイエムウェア社が、インテルMac用に開発したのが「VMware Fusion 1.1」だ。
DirectX 8.1の3Dグラフィックのアクセラレーションをサポートしており、FFベンチも問題なく動作する。
また、DirectX 9にも部分的に対応しているものの、残念ながらWindows Vistaの新インターフェース「Aero」は使えない。
Windowsのデスクトップ表示を省くことで、Macのデスクトップ上にWindowsのソフトを開く「ユニティ」モードでは、両OSのソフトをほぼ同等に扱える。
起動中のWindowsソフトをDockやFinderに登録できるため、両方のソフトをデスクトップ上で自由に混在させて使用できる。ユニティモードに設定すると「スタート」メニューは使えなくなるが、ソフトの起動は専用ランチャーもしくは「アプリケーション」メニューから実行すればいい。
「スナップショット」機能を新たにサポートしており、過去の状態を1つだけ保存可能。
次のスナップショットを作成すると上書きされてしまうので、使用する際は注意が必要だ。また、Boot CampパーティションにインストールしたWindowsを仮想マシンで起動している場合、スナップショットは使えない。
副次的なメリットだが、VMwareでは英語版と日本語版を同一のシリアル番号で利用できる。不具合の解消や新機能の追加が日本語版よりひと足早い英語版を試用できるのはありがたい。
(次ページに続く)