DVDもついに3巻まで発売になった「らき☆すた」。今回発売になったのはいわばキャラクターソングとも言えるCDシングル2枚だ。
1枚目は、一部では本編よりも人気があるのではないかと言われている「らっきー☆ちゃんねる」の司会をつとめる「小神あきら」のCD。「らっきー☆ちゃんねる」は、ラジオからTVに進出してきたという設定で1話から本編とエンディングの間に放映されている、Cパート。作品編とは完全に独立したコーナーとなっていて、トークのテーマが芸能界裏話風の黒さを持っていたり、アシスタントの白石みのるがあきらに毎回いじられていて、時には本編演技のだめ出しがされるなど、ある意味本編よりも強烈なインパクトをもったコーナーとなっている。
今回発売になった「三十路岬」は、作中でもエンディングや「らっきー☆ちゃんねる」にて小神あきらのライブとして行なわれたカラオケBOXであきらが歌っていた曲。演歌というアニメにしては珍しいジャンルだが、並々ならぬこだわりを感じる要素が盛り込まれている。まず驚くのが、CDだけでなくカセットテープでの発売も行なっていること。今回のカセットテープは、「演歌」というジャンルを際だたせる企画の一環のような扱い。ショップでも「そんなに大きく動くことはないだろう」という予測のようだ。また歌詞カード以外にもカラオケ用の楽譜がついているのもおもしろい。そしてジャケットもあきらを演じている今野宏美さんの着物姿と、営業で地方周りをしてスナックで歌っていても驚かない雰囲気だ。最近のエンディングや「らっきー☆ちゃんねる」では、キャラクタと声優が混同されて扱われており、特に白石みのるは演じているのも白石稔さんと名前まで一緒。そのため、さらに同一視が進んでしまう。今回の「三十路岬」も、キャラクターと声優のミックス具合もおもしろい内容となっている。
もう一枚の「コスって!オーマイハニー」はさらに企画色が強いCD。なぜなら、作中で主人公こなたがアルバイトをしてるメイド喫茶で出したCDだからだ。こなたとパティという人気メイドのペアによるCDとなっている。作中でも「CDも出してるんだよ」というセリフでジャケットが紹介されていたり、TVCMがニコニコ動画風にコメントが書かれた動画になっていたりと、かなりインパクトがある。
どちらもランティスからの発売で、店頭での価格は1200円だ。