10月24日、アライドテレシスは10GbEインターフェイスカード「AT-VNC10S」の出荷を10月28日より開始すると発表した。
AT-VNC10Sは、SFP+を2スロット搭載し、VMwareやHyper-V、XenServerなどを使った仮想化サーバー環境に最適化されたパフォーマンスを提供するという製品。サーバーとの接続インターフェイスはPCI Expressで、仮想化サーバーにポートあたり20Gbpsの全二重データ転送が行なえる。
仮想化されたサーバー環境でチーミングに対応しており、ポートトランキングによる通信経路の冗長化、ロードバランシング、フェールオーバーなどの高度なネットワーク機能に対応する。また、TOE(TCP/IP Offload Engine)やiSCSIオフロード エンジンなどにより、サーバー資源の有効活用と外部ストレージとの統合を実現することをおもな特徴としている。さらに、LANアダプター内の専用ハードウェアで送受信データのソートや結合を実施する機能を搭載しており、ハイパーバイザーのI/Oオーバーヘッドを改善する。
ネットワークコントローラーにはキューが複数用意されており、ネットワークからデータパケットを受信するとソートされ、同一の宛先/仮想マシン宛のパケットをグルーピング。同一のキューを経由してハイパーバイザーに渡され、ハイパーバイザーから、キューのパケットデータが各仮想マシンに渡される。ハイパーバイザーはフィルタリングやソートの処理負荷から開放されるため、CPU使用率やスループットが改善されるのだという。
AT-VNC10Sの価格は、17万8000円。