10月31日、アライドテレシスはクラウド化や仮想化環境への対応を強化したディストリビューションスイッチ「AT-x610 POEシリーズ」を発表した。
AT-x610シリーズは、AT-x600シリーズの上位機種で、標準アップリンクに10Gbpsインターフェイス(SFP+)を搭載する。離れた場所にある複数のスイッチをスタックして1台の仮想スイッチとする「ロングディスタンスVCS(LD-VCS)」を新たにサポート。8台スタック構成により、仮想化バックボーンを構成し、スタックとリングの特性を併せ持つ仮想コアシステムの実現を可能にするという。
AT-x610 POEシリーズのAT-x610-24Ts/X-POE+は、10/100/1000BASE-Tポートを20ポート、SFPスロットと10/100/1000BASE-Tのコンボポートを4ポート搭載する。そして、AT-x610-48Ts/X-POE+は、10/100/1000BASE-Tポートを46ポート、SFPスロットと10/100/1000BASE-Tのコンボポートを2ポート、SFP+スロットを2スロット搭載する。SFPスロットには、オプション(別売)のSFP+モジュールを追加することで10Gbpsインターフェイスとなる。また、PoE+に対応しており、ネットワークカメラによる監視ネットワークや、IEEE802.11n対応の「AT-TQ2450」などの無線LAN APとの組み合わせによるネットワークにも利用可能だ。
各製品はシングル構成のモジュール式電源ユニットを採用しており、電源故障時にラックから筐体を取り外すことなく電源のみの交換が行なえる。さらに、オプションのリダンダント電源装置AT-RPS3000をRPSケーブル「AT-RPS-CBL1.0」(5万円)で接続すれば、電源の冗長構成が可能となる。
価格は、AT-x610-48Ts/X-POEが116万6000円、AT-x610-24Ts/X-POE+が69万4000円。リリース予定日は11月4日となる。