このページの本文へ

HPC市場から金融、クラウド、データセンターへ

56GbpsのInfiniBand FDRに一番乗りしたメラノックスの鼻息

2011年09月13日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

9月12日、メラノックステクノロジーズ(以下、メラノックス)は、新製品や国内戦略の発表会を開催した。InfiniBandというHPC向けのインターコネクトにフォーカスしてきた同社だが、データセンターやクラウドなど適用領域をより拡げていくという。

InifiniBandの王者がいち早いFDR対応

 発表会においてメラノックス ワールドワイドセールス ヴァイスプレジデントのマーク・サルツブルグ氏は、会社と製品の概要を説明した。

 

メラノックス ワールドワイドセールス ヴァイスプレジデントのマーク・サルツブルグ氏

 メラノックスはInfiniBandやEthernetなどのインターコネクトを提供するイスラエルのベンダーで、HPC(High Performance Computing)分野で高いシェアを誇る。「世界のスーパーコンピュータのトップ10のうち、5台に使われている」(サルツブルグ氏)という現状だという。この理由としては、他社のソリューションや既存のEthernetに比べ、高い伝送効率を実現しているからだという。

 

トップ100でも42%のシェアを誇るという

 製品としては、InfiniBand対応のアダプタやスイッチが主力で、低遅延な10/40Gbpsも同じハードウェアでカバーするのが特徴。チップや「ConnectX」ブランドのアダプタ、「SX」ブランドのスイッチ、管理ソフトウェア、ケーブルに至るまで包括的なポートフォリオを持ち、幅広いOEMパートナーと提携している。新たに投入された「ConnectX-3 Virtual Protocol Interconnect (VPI) アダプタカード」と「SXスイッチ」では、PCI Express 3.0バスとの組み合わせで最大56Gbpsのスループットを実現するInifiniBand FDR(Fourteen Data Rate)にいち早く対応する。

 

HPC以外の市場を積極的に開拓

 続いて、日本法人の津村英樹氏が国内での展開を説明した。まずOEMでは大手サーバーのベンダーすべてが扱っているほか、ディストリビュータ2社、認定リセラー6社などを介した間接販売を行なっているという。

 

メラノックステクノロジージャパン ジェネラルマネージャ 津村英樹氏

 また、メラノックスでは、既存のHPCのためにユニークな機能をいくつか提供している。たとえば、エヌビディアとの共同開発によるGPU Directでは、OS側でいったんデータを書き直す必要がなく、直接InfiniBandアダプタとnVidia GPUが直接やりとりできるという。

 

NVIDIA GPU向けのGPU Directのソリューション

 また、今まで同社はHPCという市場にフォーカスしてきたが、きわめて低い遅延を必要とする金融システム、サーバーとストレージを高速・低遅延でつなぐクラウド向けシステムなどのHPC以外の市場を開拓していくという。エンタープライズやデータセンターにおいても、「サーバー統合によりI/Oのボトルネックが大きな問題になっている。そのため、広帯域・低遅延なInfiniBandは大きな注目を集めている」(津村氏)とニーズの高さをアピールした。

 

 56Gbps InifiniBandと40Gbps Ethernet対応の製品は、現在βテスト中で、第4四半期に出荷を開始するという。

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    デジタル

    平均年齢60歳の現場を変えたZ世代女子 kintoneで電話・紙・入力をなくしたら、仕事が楽しくなった

  2. 2位

    sponsored

    「Copilot エージェント」の作成は簡単! 業務用途に合わせてカスタマイズして使おう

  3. 3位

    ITトピック

    北米での成長率がすごすぎる NinjaOneとはいったい何者だ?

  4. 4位

    ビジネス・開発

    脱・巨大プルリクエスト GitHub公式の「スタック型プルリクエスト」が登場

  5. 5位

    sponsored

    無線APにデザインは不要ですか? ブラックスケルトンモデルは今どきのオフィスにめちゃなじむんです

  6. 6位

    ビジネス・開発

    情シスは「フィジカルAI」にどう向き合うべきか 実用化に不可欠な“現場×AI×経営”の橋渡し役に

  7. 7位

    Team Leaders

    Power AutomateでSharePointリストにある申請データ一覧をメール送信する方法

  8. 8位

    ビジネス・開発

    「Gemini Enterprise」に大規模導入の波 ― SOMPO・NTTデータ・Skyが描く“エージェント企業”への進化

  9. 9位

    ITトピック

    年収1500万円以上の半数が「AI時代でキャリアの見直し」今後の戦略は?/カスハラ対策義務化まで2ヶ月、対策の遅れと被害の実態、ほか

  10. 10位

    ITトピック

    情シス人材不足でも「採用予定なし」中小企業の意見/“従業員発のSNS炎上”6割の企業が懸念/「SNS疲れ」利用を減らす効果的方法、ほか

集計期間:
2026年08月09日~2026年08月15日
  • 角川アスキー総合研究所