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ミッドレンジ「DX440 S2/DX410 S2」、エントリー「DX90 S2/DX80 S2」の4モデル

富士通、グローバル展開を見据えた「ETERNUS」の拡充

2011年05月26日 06時00分更新

文● 金子拓郎/TECH.ASCII.jp

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スペックを底上げし、高速化を実現

 5月25日、富士通はストレージ製品「ETERNUS(エターナス)」シリーズのラインナップを拡充。ミッドレンジ向けの「ETERNUS DX440 S2」と「ETERNUS DX410 S2」、エントリー向けの「ETERNUS DX90 S2」と「ETERNUS DX80 S2」を発表した。

スループット性能が最大4.2倍も向上したミッドレンジストレージ「ETERNUS DX440 S2」

 スループットは従来比で最大4.2倍高速化された。この要因は内部バスとキャッシュ性能の強化などとなる。内部バスには最大伝送速度5GbpsのPCI Express Gen2を、メモリには DD3 DIMMを採用する。また、iSCSIとFCoE(Fibre Channel over Ethernet)のインターフェイスは、従来はそれぞれ1Gbpsと8Gbpsだったのに対し、どちらも10Gbpsとなっている。これらにより従来比のスループット性能は、ミッドレンジのDX440 S2で2.6倍、DX410 S2で4.2倍も向上した(それぞれ最大値)。エントリーも同様で、DX90 S2とDX80 S2も最大2.2倍のスループット性能になっている。

 あわせてスケーラビリティも向上しており、収容可能なHDD(2.5インチ SAS2.0)の数は、DX440 S2が960台で、DX410 S2が480台となった。これは、従来ならハイエンドクラスの拡張性だという。エントリーモデルも同様に向上しており、DX440 S2は240台、DX410 S2でも120台搭載可能だ。

ローエンドモデル「ETERNUS DX90 S2」

 このように性能は向上しているが、高密度実装設計と搭載部品の削減により、筐体体積は58%減となったという。たとえば従来モデルDX440シリーズの最小構成はコントローラーと電源、ドライブのエンクロージャを合わせると12Uだが、今回のDX400 S2では5Uに収まっている。省電力も追求しており、従来は3.5インチのHDDを2.5インチとし、高い効率の電源モジュールを採用することで、54%減の省電力化を実現している。

9月に登場するオプションで階層化管理も可能に

 また、9月末提供予定のオプション「ETERNUS SF Storage Cruiser Optimization」を使うと、自動階層制御が可能になる。これは高速な「オンラインディスク」と低速だが安価な「ニアラインディスク」とでアクセス頻度に応じたデータの再配置を行なうもの。現在では、オンラインディスクより高速かつ高価なSSD(Solid State Drive)をストレージに使うケースも増えているが、ETERNUS SF Storage Cruiser OptimizationはSSD-オンラインディスク-ニアラインディスクという三階層構造にも対応する。アクセス頻度を監視し、アクセス頻度がもっとも高いデータはSSD、次がオンラインディスク、そして一定期間アクセスのないデータはニアラインディスクに移動させることで、レスポンス時間の短縮とデータ保管コストの低減が実現する。

販売価格と出荷開始時期一覧

直感で操作できるストレージ管理ソフト

 また、ストレージ利用時に必要となる管理ソフトウェアについては、「使いやすさの追求」を行なっているという。GUIは直感的に操作できるように設計し、メニューの「カテゴリ」から「アクション」を選ぶだけで操作できる。たとえば、ボリュームを作成する際には、メニューの「ボリューム一覧表示」-「作成」と選択するだけだ。

 この新しい管理ソフトウェアは8月31日出荷予定で、

  1. ETERNUS SF Storage Cruiser 15(41万円から)
  2. ETERNUS SF Advanced Copy Manager 15(51万円から)
  3. ETERNUS SF Express 15(16万円から)

の3種類となる。この3製品はGUIの画面デザインと操作性が統一されており、装置やソフトウェアごとの操作技術の取得は不要。GUIだけでなくコマンドも用意しており、こちらもエントリーモデルとミッドレンジモデルとでコマンドを統一している。そのため、異なる機種を導入していても、同一のスクリプトで管理が可能となる。

 富士通では全世界71ヵ国でストレージ製品を提供しており、今回の発表はワールドワイドで同時に行なわれたという。国内では日立製作所に続き第2位(19.5%)のシェアを持つという富士通のストレージだが、ワールドワイドでは、2.2%に過ぎない。しかし、2010年の後半より、ストレージの売上げは急増しており、今後2年間のワールドワイドでの販売目標は3万台。現時点では「そのほか」扱いになってしまうシェアを、増やしていくのが目標だという。

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