クラウドだからこそ「iPad」で活用したい!
ついにパブリックベータテストが開始された「Microsoft Office 365」(関連記事)。これまでWindows Live IDユーザー向けに無償提供されてきたWebアプリ「Office Web Apps」にWebベースのOutlookを追加し、それをExchangeとSharePointでホスティング、さらにVoIPなどコミュニケーション機能を備えるMicrosoft Lyncを加えた統合オンラインサービスだ。
Office 365の商用サービスとしての位置付けは、クラウド型メッセージング/コラボレーションサービス「Microsoft Business Productivity Online Suite」(BPOS)の後継版だ。ただし料金は大幅に見直され、BPOSの1ユーザーあたり月額1044円(250名未満の場合)に対し、最安値のプランで月額600円(暫定価格、Office 365 for professionals and small businesses/プラン P1)と約4割も安く設定されている。
そのプランだが、日本マイクロソフトでは以下のものを用意している。なお、パブリックベータテストは「プラン P1」だ。
「Microsoft Office 365」 | ||
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プラン名称 | ファミリー | 説明 |
Office 365 for Professional and Small Business |
プラン P1 | 従業員数25名以下でITスタッフのいない組織向けを想定。パブリックベータテストは、このプラン P1となっている |
Office 365 for Enterprise |
プラン E1〜E4 | 情報系など中規模/大規模企業を想定 |
プラン K1〜K2 | 店頭や工場での利用を想定 |
以上のようなサービスとしてのバックグラウンドを見ると、少ないリソースで動作する分、パソコンよりタブレット端末やスマートフォンでの利用に適していると考えられるが、正式にサポートされるOSはWindows 7/Vista SP2/XP SP3以降/Windows XP Home Edition/Windows XP Media Center Editionと、Mac OS X 10.5 Leopard/10.6 Snow Leopardとなっている。
しかし、ウェブブラウザーはInternet Explorer 7以降のほか、Firefox 3以降とSafari 3以降がサポートされている。ということは、機能をフルに利用できないにしても、iPadでの利用も選択肢としてありうるだろう。
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