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アスキー的パソコン大解剖 第29回

買い替える前に試しておきたいお手軽ワザ

「Windows 10の動作が重くて遅い!」簡単解決法9選

2018年03月31日 17時00分更新

文● 宮崎真一、二瓶朗、清水学 編集●ASCII

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新年度開始! PCを新調できない人はプチメンテナンスしよう

 いよいよ春! 新生活がスタートする人も多いことだろう。ここは一発、自前のWindows PCも新調して気分一新したいところ。だがしかし、なかなかそうも行かないのが現実。ならば、せめてガタがきているWindows 10を快適に使える環境だけでも取り戻そうではないか! ということで今回はWindows 10の各種設定を見直すことでサクサク動くPCを取り戻すTIPSを伝授していこう。

 そもそもなぜPCは遅くなっていくのか? ユーザーの使用環境にもよるので一概には言えないが、理由の1つとしてメモリ不足がある。とはいえ、「メモリは買ったときから増えてないけど減ってもいないよ?」と言う台詞はごもっとも。メモリ不足に陥るのは、Windows 10を使っているうちに、さまざまなプログラムが常駐するからだ。

 要はメモリ全体の量は変わらないものの、Windows 10のシステムが使えるメモリ領域が少なくなっている状態。そうなると頻繁にスワップ処理が行われることでPCの動作が遅くなってしまうのだ。また常駐プログラムは、メモリとともにCPUパワーもムダに使ってしまうこともある。

 PCが遅いなーと感じたら、まずは「タスクマネージャー」を開いてみて、メモリやCPUの利用率が高いプロセスがないか確認してみよう。該当するプロセスがあれば、それらを停止してしまおう。また、タスクマネージャーの「スタートアップ」も確認してみよう。Windowsの起動と同時に立ち上がるプロセスをチェックして、不要なものがあれば状態を「無効」にすることで、ムダな常駐プログラムを少なくできる。

タスクマネージャーは、タスクバーを右クリックして表示されるメニューから「タスクマネージャー」を選択すると起動できる。「Ctrl」+「Alt」+「Del」キーの同時押しからも起動可能

タスクマネージャーの「プロセス」タブの表示。アプリやバッググラウンドプロセスがどれほどCPUやメモリを占有しているかがわかる。終了したいプロセスはプロセス名を右クリックして「タスクの終了」を選択する

タスクマネージャーの「スタートアップ」タブの表示。Windows起動と同時に起動する場合は状態が「有効」になっている。各プロセス名を右クリックして「無効化」を選択するとスタートアップ時の起動を無効にできる

注意! TIPS実行前にやっておくべきこと

 今回紹介するTIPSは決して危険を伴うものではないが、万が一の不具合発生の可能性はゼロではない。そこで各TIPSを実行する前に「復元ポイント」の作成をしておこう。また、重要なファイルについては各種クラウドサービスに保存したり、外付けHDDやUSBメモリといった外部ストレージへのバックアップをオススメする。

 なお、システム保護が有効になっていないと、復元ポイントを作成できない。その際は「システムの保護を有効にする」設定にしてから復元ポイントを作成する。また何らかの不具合が発生してWindowsを元に戻す場合には、「システムの復元」から作成した復元ポイントを選択しよう。

システムの復元ポイントを設定する方法

1. コントロールパネルで「システムとセキュリティ」をクリック

2. 「システムとセキュリティ」で「システム」をクリック

3. 「システム」で「システムの保護」をクリック

4. 「システムのプロパティ」で「作成」をクリック。「作成」ボタンが有効になっていない場合は、下の「システムの保護を有効にする」を参照していただきたい

5. 復元ポイントの名称を決める。作成時の日時が自動記録されるので、特に入力しなくてもOK。「作成」をクリックすると、復元ポイントが作成できる

システムを復元する方法

1. システムを復元する場合には「システムのプロパティ」で「システムの復元」をクリック

2. 「次へ」をクリックして復元ポイントを選択する

3. 復元ポイントを選択して「次へ」をクリックする

4. 「完了」をクリックすれば復元ポイントを作成した時点に戻る

システムの保護を有効にする方法

1. 復元ポイントを作成できない場合は、まずシステムの保護を有効にしよう。「システムのプロパティ」で「構成」をクリックする

2. 「システムの保護を有効にする」を選択し、「OK」をクリックする。これで復元ポイントが作成できるようになった

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